ベランダ・バルコニー

バルコニー増設のリフォーム費用は○○円!

バルコニーのリフォームを考えているときに気になることが、いくらあればどんなリフォームができるのかだと思います。だいたい30万円~100万円でリフォームできると言われても、具体的にどんなリフォームができるのか知りたいときには分かりにくいですよね。

そこで今回は50万円以内でできるバルコニーのリフォームや、100万円以内でできるバルコニーのリフォームなど、費用別に可能なリフォームをご紹介していきます。

やりたいリフォームには費用がどれくらい必要なのか知りたい人、費用内でできるリフォームが知りたい人はぜひ参考にしてください。

50万円以内でできるバルコニーのリフォーム・増築例

まずは50万円以内でできるバルコニーのリフォームを説明していきます。バルコニーのリフォームのほとんどは50万円以内でできるので、ほとんどの人は50万円以内でリフォームが完了するでしょう。

サビ止め塗装リフォーム

材料 サビ止め塗料
工事費8万円

50万円以内でベランダのサビ止め塗装リフォームはできます。スチール製のベランダは5年程度でメンテナンスが必要です。サビ止め塗装リフォーム用の塗料は鉛系、エポキシ系、サビ固め塗料などがあり、長持ちする塗料ほど費用は高くなります。

防水リフォーム

材料 工事費
防水材10万円

既存のベランダを防水リフォームするときの費用はおよそ10万円です。防水材は、ウレタン防水やFRP防水、シート防水などがありますが、費用はそれほど変わりません。

ウッドデッキを設置するリフォーム

材料 工事費
ウッドデッキ材 25万円

既存のベランダの床にウッドデッキ材を敷き詰めるリフォーム費用はおよそ25万円です。室内から一続きの空間になるため、部屋が広く見えますし、ベランダでくつろげるようにもなります。

ウッドデッキを設置するときは、耐久性のある天然木や人工樹脂製のものだと長期間使えるのでおすすめです。

100万円以内でできるバルコニーのリフォーム・増築例

ここからは100万円以内でできるバルコニーのリフォームについて説明していきます。50万円以上かかるリフォームは、あまり多くありませんが、工事が大掛かりなほど50万円以上かかるので見ていきましょう。

窓部分に後付ベランダを設置

施工箇所 工事費
ベランダ 50万円

ベランダがなかった窓部分にベランダを新しく設置するときは50万円ほどの費用が必要です。すべての窓にベランダを設置できるわけではなく、住居の形や面積次第で設置できます。

後付ベランダを設置する場合は、安全対策を万全にすることを忘れないようにしましょう。特に手すりの高さや柵の幅は気をつけて選ぶ必要があります。子供がいる場合はよじ登らないようにしなくてはいけません。

アルミ製のバルコニーに交換

施工箇所工事費
ベランダ 60万円

既存のバルコニーをアルミ製のベランダに交換するときの費用はおよそ60万円です。アルミ製のバルコニーはメンテナンスの必要回数が減るので、今後のメンテナンス費用を抑えられます。

既存のバルコニーがスチール製の場合は、サビが発生しやすいこともあり5年程度でメンテナンスが必要ですが、アルミ製の場合は10年程度でのメンテナンスになります。

バルコニーを増築リフォーム

材料 工事費
デッキバルコニー 60万円
工事費60万円

既存のバルコニーにデッキバルコニーを追加するときの費用もおよそ60万円です。例えば二世帯住宅にするときなど、既存のバルコニーだとスペースが足りないときに便利なリフォームです。

庭にスペースが必要ですが、デッキバルコニーは屋根代わりにもできるので、洗濯物を干すスペースとして使うこともできます。

200万円以内でできるバルコニーのリフォーム・増築例

ここからは200万円以内でできるバルコニーのリフォームについて説明していきます。200万円の予算があると、かなり大掛かりな工事でも可能なので、バルコニーを思い切って変えたい人は参考にしてください。

バルコニーの一部にサンルームを設置

バルコニーを有効活用できていない場合は、バルコニーの一部や全体を解体してサンルームや部屋にリフォームすることも可能です。サンルーム代、ウッドデッキ代と工事費が発生するので110万円程度の費用が発生します。

子供やペットの遊び場としても使えますし、ガーデニングスペースとして活用も可能です。

猫の遊ぶスペースを設置

施工箇所工事費
窓、猫用階段など 150万円

既存のベランダを猫が遊べるキャットウォークにリフォームすることも可能です。どんなスペースにするのかで費用は変わってきますが、150万円程度あれば問題ありません。

キャットウォークにする場合は、猫が爪とぎできるように木製にしたり、落下事故を防ぐために窓を増設するなど様々な対策をおすすめします。また温度調節しやすいようにコンセントを設置して扇風機も置くと猫が過ごしやすいスペースになります。

ウッドバルコニーを設置

複数の部屋をつなぐ大型のバルコニーを設置する場合は、およそ175万円発生します。必要になる工事や資材が多くなってしまうので、費用は高くなりますが、外観の雰囲気をガラッと変えることも可能です。

ウッドデッキは1階に作るイメージがあるかもしれませんが、ヨーロッパでは2階に作ることも多いので、1階だけにこだわる必要はありません。

バルコニーをリフォーム・増築するときの注意点

バルコニーをリフォーム、増築するときには法的なトラブルや隣家とトラブルが発生する可能性があります。事前に注意点を知っておくことで、トラブルを減らせるので知っておきましょう。

確認申請が必要な場合がある

ベランダを増築するときは、行政から増築の許可をもらうために、確認申請をしなければいけないことがあります。確認申請は専門的な知識が必要で書類も多いため、リフォーム会社に行ってもらうことが一般的です。

代理申請してもらう場合は15~30万円程度の費用が発生し、リフォームの見積費用の中に含まれます。ただし10㎡以下の増築や、建物所在地が防火地域、準防火地域になっていない場合は、確認申請は不要です。

建ぺい率や容積率に気をつける

建築基準法では建ぺい率と容積率によって建物の大きさを制限しています。建ぺい率は、敷地に対して建物の投影面積が占める割合をいいます。例えばバルコニーが、1メートル以上突き出している場合、1メートルより先の分が投影面積になります。

容積率とは延床面積を敷地面積で割ったものをいいます。バルコニーのばあいは2メートル以上突き出した場合のみ、2メートルより先の部分が延床面積になります。建ぺい率と容積率は地域ごとに設定されているので、業者に確認してみましょう。

近所への影響を考える

バルコニーを増築する場合は隣家とのトラブルに発展することがあります。建ぺい率や容積率を守っていれば日照権が問題になることは少ないですが、増築前に一声かけておいた方がトラブルは防げるでしょう。

バルコニーを広く見せるテクニック

最後にバルコニーを広く見せるテクニックをご紹介していきます。バルコニーに一工夫加えることで、リフォームをしなくてもバルコニーを広く見せられることもあるため参考にしてください。

部屋との一体感を意識する

大間口のサッシでリビングとバルコニーを繋げると開放的な空間を演出できます。繋がる部分をフラットにしたり、リングの床材と同じ色合いのウッドデッキを敷き詰めると、より一体感は増します。

ほんの少し奥行きが増す程度でも広く見えますし、繋がる部分がフラットになっていることで移動もスムーズになります。

収納アイテムを椅子代わりに使う

最近はベンチ型収納ボックスが販売されているので、収納ボックス兼椅子として使うこともおすすめです。椅子と収納アイテムを別々に設置する場合は、かなりのスペースが必要ですが、ベンチ型収納ボックスであれば必要なスペースは少なくなります。

雨水が中に入り込まないように作られているため、基本的に何を入れても問題ありません。ベンチに座ってのんびりすることも可能な便利アイテムなのでぜひ取り入れてみましょう。

スチール製のガーデンラックを使う

スチール製のガーデンラックはスペースをあまり取らないので、お花や植物、オブジェなどを置くスペースとして最適です。スチール製のガーデンラックの上に箱を置くなど収納場所として使うこともできます。

おしゃれな見た目と収納場所としての機能性を兼ね備えているため、バルコニーを広く見せたいときや、バルコニーのスペースを有効活用したいときにおすすめのアイテムです。

おわりに

今回はバルコニーのリフォームにかかる費用はどれくらいなのか、費用別に解説してきました。バルコニーのリフォームが大規模なほど発生する費用は高くなるので、事前にどんなリフォームをしたいのか具体的にしておきましょう。

また、バルコニーをリフォームするときは確認申請や建ぺい率、容積率に気をつけましょう。これらはリフォーム業者に相談するとスムーズに行えるので、ある程度リフォーム案が固まったら相談してください。