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キッチンの床下収納は便利!リフォームにかかる費用を紹介

住宅に長く住んでいると、次第に物が増えて置き場所に困ってしまいます。押し入れ、倉庫はすでにいっぱい。新しく収納スペースを増やしたいと考えている人は多いことでしょう。

収納スペースを増やすリフォームの定番は、キッチンに床下収納を設置することです。本記事では床下収納の設置にかかる費用、設置できる条件などをお伝えしていきます。

キッチンの床下収納を設置するときの費用

一般的な住宅に後付けで床下収納を設置する場合、2万~4万円ほどが費用の相場です。内訳は主に材料費と施工費。住宅のリフォーム費用としては低価格といえます。

ただし、大きめの収納スペースを設けたいというときは要注意。基本工事のほかに床の補強などが必要なこともあるので、費用が一気に加算されます。

どうしても収納スペースを広げたいときは、キッチンのほかに設置可能な場所がないかチェックしてもらうといいでしょう。通常の床下収納を複数設置することで、収納スペースを増やすことができます。

キッチンに床下収納を設置できない住宅もある

キッチンの床下収納はすべての住宅に設置できるわけではありません。以下ではキッチンに床下収納を設置できないケースを紹介していきます。

床下に深さがないケース

自宅の床下に深さがないときは床下収納の設置が困難です。床下収納本体が床と地面の間に収まらないため、設置できない可能性があります。

もし、自力で床下に入れる個所があれば、床板と地面の距離を測ってみてください。おおまかな深さを業者に伝えれば、床下収納を設置できるか判断してくれます。

自分で測れないときは、業者に現場調査を依頼してみてください。

設置個所に基礎部分がある

設置個所に住宅の基礎部分があるときも床下収納の設置は難しいです。たとえば、床板の真下にコンクリートがあるなど。

基礎は下手にいじると、住宅全体の強度に関わるため、穴を空けて収納スペースを作るといったことは難しいです。ただし、基礎の構造によっては空洞部分があり、収納スペースとして使えることもあります。

キッチンでなくとも、床下に収納スペースを作れる場所がないか、チェックしてもらうといいでしょう。

床下に配管が密集している

床下に配管が密集しているときも、収納スペースの確保が難しいです。配管が邪魔となり、床下収納本体を設置できない可能性があります。

仮に配管を別の場所に移動させるにしても、大きな費用が必要です。床下収納のためのリフォームとしては現実的ではありません。

配管が密集していなくとも、配管のメンテナンスに支障が出るケースもあります。配管の状態は素人では判断ができないため、業者に事前に確認してもらってください。

通気性を損なってしまう

床下に充分なスペースがあっても、通気性の問題で設置できないことがあります。住宅の床下は通気口の役割を担っているケースが珍しくありません。湿気を外に逃がし、住宅の寿命を保っているのです。

しかし、無理に床下収納を設置すると、空気の流れが阻害される可能性があります。湿気が停滞すれば、木材が腐食したり、室内にカビが生えたりすることも。

床下収納を設置するときは、通気性の確認も忘れずに依頼してください。

マンションに床下収納を作ることは可能?

住まいが一軒家ではなく、マンションという人も多いはず。マンションでは床下収納を設置できるのでしょうか。以下では、マンションにおける床下収納の事情を解説していきます。

一軒家と同じ床下収納は作れない

マンションでは一軒家のような床下収納は作れません。マンションは構造上、床下にスペースがないことがほとんど。最初から床下収納があるマンションもありますが、基本的に後付けは不可能と考えてください。

マンションの場合、収納スペースを増やすには壁面のリフォームをすることが多いです。壁面の空間、デッドスペースを利用して収納棚を作ります。

ただし、マンションのリフォームは管理組合で制限されていることも。収納スペースを作りたいときは、事前に可能なリフォーム案を確認してみるといいでしょう。

床を底上げする工法なら設置可能

マンションでどうしても床下収納を作りたいときは、底上げ工法なら設置可能なことがあります。底上げ工法は、現状の床の上に新たに床を作る工法。床の高さを上げることで、疑似的に床下のスペースを作るという方法です。

しかし、本来の床の高さを上げてしまうため、床と天井までの距離が低くなることがデメリット。収納スペースは作れても、空間としては圧迫感が生まれてしまいます。

お住まいのマンションの天井が高い場合のみ、底上げ工法での床下収納を検討してみてください。

マンションで床下収納を作るときの費用

マンションで床下収納を作る費用は物件によって大きく異なります。もし、床下に空間があり、一軒家と同じ工法が行えるときは、数万~10万円ほどが相場です。

仮に底上げ工法で設置する場合は、施工範囲、使用する材料によって変わります。6帖ほどのスペースなら、30万~50万円は用意する必要があるでしょう。

実際の費用は依頼する業者によっても違うので、事前に見積もりを出してもらってください。

キッチンに床下収納があればできること

記事を読んでいる人のなかには、キッチンの床下収納は何が便利なの?と考えていることもあるでしょう。以下では、キッチンの床下収納の活用例を紹介していきます。

スマートな収納が可能

キッチンに床下収納があれば、使っていない食器などをキレイにまとめておくことが可能です。棚に収納するのとは違い、床下は人の目に触れないため、キッチンの見栄えもスマートになります。

とくにキッチンが乱雑に散らかっている、物が多いという人は床下収納の設置がおすすめです。整理整頓がラクになります。

キッチンに床下収納を設置した際は、あまり使わない物を片付けてみてください。

生活スペースが増える

キッチンに床下収納があれば、単純に生活スペースが増えます。キッチンの隅や、廊下に置いてある物を収納すれば、本来の動線が復活。快適に動き回ることができるでしょう。

たとえば、食料などを箱買いすると、つい適当な場所に置きがちです。家事をするために動き回っていると、うっかりぶつかることもあります。

床下収納があれば、普段は放置している物も整理可能。快適な生活スペースを確保できます。

家の点検口として活用できる

床下収納は物を片付ける以外に、家の点検口として活用できます。点検口というのは、床下の状態を確認するための出入り口のことです。床下収納の多くは、本体を取り外すことで点検口となります。

たとえば、住宅トラブルで多いのがシロアリ被害。事態が深刻化する前に手を打つには1年に1回程度、床下から基礎の状態を確認する必要があります。床下収納があれば、別途点検口を作る必要がないので便利です。

家のメンテナンスのことも考えている人は、床下収納を作って有効活用しましょう。

床下収納で気をつけたいこと

床下収納は便利な反面、使い方を誤ると思わぬトラブルが発生することもあります。以下では床下収納で気をつけたいことを紹介するので、参考にしてみてください。

温度・湿度が変化しやすい

床下収納の内部は温度・湿度が変化しやすいことに注意しましょう。床下収納は床下の空気の流れに常に触れています。夏場は高温多湿になることもあるので、収納する食品の種類には気をつけてください。

よくあるのは日本酒などのアルコールを収納してしまうこと。アルコールの多くは温度変化に弱いため、床下収納は最適な保存場所とはいえません。

床下収納にはなるべく、食品以外のものを入れるようにしましょう。

段差による見栄えの変化に注意

床下収納を設置すると、フタによる段差ができることに注意してください。取っ手などのパーツにより、床下収納の上部はどうしても浮き上がります。周囲の床板によっては見栄えが悪くなることも。

ただ、見栄えの悪さはマット、ラグなどを引くことでカバーすることができます。床下収納の設置を機会に、キッチンの模様替えにチャレンジしてみるのもいいでしょう。

床下収納は設置後の室内の雰囲気を考えることが大事です。

床の強度が弱まることがある

床下収納を設置した場合、床の本来の強度が低下する可能性に気をつけてください。強度が下がると、家具の重みで床が傾いたり、床鳴りがひどくなったりします。家全体の経年劣化が早まることもありますね。

もちろん、強度が下がる場合は業者から説明があることでしょう。仮に問題ないと判断されても、温度・湿度によって想定外に床がもろくなることもあります。

心配な人は、床下収納を設置した後、定期的に自宅の点検を依頼してください。

キッチンに床下収納があれば生活が便利になる

キッチンに床下収納を設置するときの費用などを解説してきました。床下収納があれば、整理整頓がラクになり、生活空間が一新されます。現状、物が散乱しがちな人は床下収納の設置を検討してみてください。

ただし、床下収納が設置できるかはお住まいの住宅によって違います。あらかじめ業者に現場調査を依頼してみてください。