浴槽の排水口の調子が悪くなると、浴槽にお風呂がためられなくなったり、うまく排水ができなくなってしまうので困ってしまいますよね。そこで今回は浴槽の排水口の交換方法や、失敗しないコツをご紹介していきます。
浴槽の排水口を交換するときの費用などもご紹介していくので、浴槽の排水口のトラブルで困っている人はぜひ参考にしてください。
浴槽の排水口を交換する手順
まずは浴槽の排水口を交換する手順からご紹介していきます。浴槽の排水口はDIYで交換することも可能ですが、手順が分からないと失敗する可能性が高いので、初めて浴槽の排水口を交換する人はきちんと見ていきましょう。
ゴム栓の交換方法
ゴム栓はゴム栓だけの交換で良いものと、鎖ごと交換する必要があるものに分かれるので、それぞれご紹介していきます。
ゴム栓だけ交換する方法
ゴム栓だけを交換する場合は、新しいゴム栓とマイナスドライバーを用意してください。
- ゴム栓をチェーンのリングから外す(留め具が硬いときはマイナスドライバーを使う)
- 新しいゴム栓をチェーンのリングに付ける
ゴム栓だけを交換する場合は上記の手順で交換が可能です。非常に簡単にできますが、留め具が硬くなっていることが多いので、マイナスドライバーは準備しておくと良いでしょう。
鎖ごと交換する方法
鎖ごと交換する場合は、新しいゴム栓、マイナスドライバー、プラスドライバーを準備してください。
- ゴム栓から古い鎖を外して新しい鎖を付ける
- 排水口に小さいネジが落ちないように排水口にゴム栓をする
- プラスドライバーを使い、ヒートンを固定してあるネジを外し、中の鎖を取って新しい鎖を差す
- ヒートン上部の突起部分を浴槽側の受けからずらしてはめる
- ヒートンを右に回してネジ穴に入れる
- ネジでヒートンを固定する
ヒートンのネジが固定されたタイプは上記の手順で交換してください。ネジが固定されていないヒートンの場合は下記の手順で行いましょう。
- ゴム栓から古い鎖を外して新しい鎖を付ける
- 排水口に小さいネジが落ちないように排水口にゴム栓をする
- マイナスドライバーを使ってリングを開き、古い鎖を外す
- 新しい鎖を取り付ける
ヒートンがネジ固定でないタイプの方が簡単に交換できます。ですが、どちらもDIYで簡単に行えるので安心してください。
ワンプッシュ排水栓の交換方法
ワンプッシュ排水栓を交換する目安は、押しボタンを押しても排水栓が開閉しなくなったときです。ワンプッシュ排水栓の場合は、DIYで直しにくいことがあるので、直せないときは業者に相談しましょう。
排水栓が上下した状態で止まってしまう場合は、下記の手順を行うことで改善される可能性があるので試してください。
- 排水栓を掴んだ状態でまっすぐ引っ張り排水栓を取り外す
- 排水栓と排水口に異物が付いている場合は、綿棒やつまようじを使って取り除く
ただし、排水栓のゴムパッキンに亀裂が入っている場合は交換が必要なので業者に依頼しましょう。
浴槽の排水口を交換するときの注意点
浴槽の排水口を交換するときは、まず浴槽の栓の種類を確認しましょう。浴槽の栓には「ゴム栓」と「ワンプッシュ排水栓」の2種類あります。また、ゴム栓は鎖ごと交換するタイプと、ゴム栓のみ交換するタイプに分かれます。
現在使っているゴム栓の種類にしか交換はできないので、必ず同じタイプの栓を購入するようにしてください。
ゴム栓
ゴム栓は鎖に繋がっていますが、鎖ごと交換するタイプと、ゴム栓だけ交換するタイプに分けられます。浴槽に付いている鎖の付け根部分を確認すると、どちらのタイプか判断できるので見てみましょう。
鎖ごと交換するタイプは、ヒートンによってDIYで交換できないことがあるので注意しましょう。また、鎖がついたゴム栓はW型やおもりつきなど種類も豊富なので、使いやすいものを選びましょう。
ゴム栓のみを交換するタイプは、排水口のサイズを測ってサイズに合ったものを選ぶ必要があります。メーカーによって形状やサイズも異なるので、分からない場合は古いゴム栓をホームセンターに持っていって、店員に相談して決めましょう。
ワンプッシュ排水栓
ワンプッシュ排水栓は、ユニットバスの浴槽によく見られるもので、浴槽の上にあるボタンを押すことで排水栓が開閉するようになっています。ボタンと浴槽内部は線で繋がっていて、この線が劣化することでボタンを押しても動かなくなります。
浴槽の排水口を交換するときの費用
ここからは浴槽の排水口を交換するときの費用をご紹介していきます。ゴム栓はDIYで交換できることが多いため費用を抑えられますが、ワンプッシュ排水栓は業者に依頼することがほとんどなので、ゴム栓よりも交換費用は高くなります。
ゴム栓の交換費用
ゴム栓 | 交換費用 |
---|---|
鎖なし | 200~1,000円 |
鎖あり | 500~1,000円 |
ゴム栓を交換するときに必要な費用は、ゴム栓の購入費のみなので200~1,000円程度で抑えられます。ヒートンや鎖も交換する場合は、追加で1,000円程度発生することがほとんどです。
ワンプッシュ排水栓の交換費用
ワンプッシュ排水栓交換費用 |
---|
1万~2万円 |
ワンプッシュ排水栓は部品を多く必要とするため、業者に依頼したほうが確実です。業者に修理を依頼するとDIYよりも高くなりますが、1万~2万円程度で交換できます。
ただし、交換する部品によって多少の差は出てしまいます。業者に見てもらわないと確実な費用は分からないので、一度相談することをおすすめします。
浴槽や排水口を交換する時期
浴槽の排水口は、いつ交換するべきなのか判断が難しいですよね。なので浴槽の排水口を交換する時期や目安をご紹介していきます。もしも紹介するものに当てはまる場合は、すぐに排水口を交換しましょう。
水の流れが悪くなった
排水口が劣化したり、排水口に取り付けてある「排水トラップ」が劣化することで水の流れが悪くなることがあります。排水口だけでなく、排水トラップが劣化している可能性があるので、業者に相談してみましょう。
排水口から嫌なニオイがする
排水口から嫌なニオイがするときは、排水口だけでなく「排水トラップ」が壊れている可能性や、排水管が汚れている可能性があります。排水口は、毎日のように石鹸やシャンプー、髪の毛、皮脂などが流れていくので非常に汚れやすい場所です。
汚れやすいだけではなく、雑菌も繁殖しやすいため、汚れが溜まってきた場合は寿命だと考えたほうが良いでしょう。排水口から嫌なニオイがするときは、排水口の交換だけでは効果がないので、リフォームをすることになります。
浴槽や排水口を長持ちさせるコツ
浴槽の排水口を少しでも長持ちさせて、お風呂の寿命を延ばすためにも下記の3点を意識しましょう。
こまめに掃除する
排水口の寿命を伸ばしたい場合は、こまめに掃除をして汚れを溜めないようにしましょう。お風呂は毎日使う場所ですし、汚れを洗い流す場所なので汚れやすくなります。汚れを放置すると、お風呂や排水口の寿命は短くなるので、掃除は欠かさないようにしてください。
頻繁に換気をする
湿気の影響を受けると、浴槽や排水口が劣化したり、カビが発生してしまう可能性があります。劣化やカビの発生を防ぐために、頻繁に換気を行っていきましょう。
入浴後には必ず換気扇を回す、窓を開けて換気をするなど、ちょっとしたことで浴槽や排水口は長持ちするので、忘れないようにしてください。。
浴槽のフタを閉める
お湯を張った状態のお風呂は、フタを閉めるようにしましょう。すぐに次の人が入る場合は良いですが、少しでも時間が空く時はフタを閉めてください。フタを閉めないと、浴室の湿度が上がってしまい、カビやサビの原因になります。
浴槽の排水口は簡単に交換できる!
今回は浴槽の排水口を交換する手順や、排水口の交換費用について解説してきました。浴槽の排水口はゴム栓の場合はDIYで交換できますし、費用も1,000円程度で抑えられますが、ワンプッシュ排水栓の場合はDIYは難しくなります。
ワンプッシュ排水栓を交換するときは、業者に依頼したほうが安全で確実ですが、費用は1万~2万円程度発生することを覚えておきましょう。また、浴槽の排水口を交換するときは、細かいものを落とさないように気を付けて作業してください。