キッチン

換気扇を交換して快適なキッチンにしよう!費用を抑える5つのコツ

換気扇は、長年使っていると劣化してきますし、劣化に併せて性能も下がってきます。性能が劣化してくると、うまく換気ができないだけでなく、換気扇の故障の原因にもなってしまいます。

なので、換気扇の性能が落ちてきたときや、劣化してきたと感じる場合は換気扇を交換しましょう。今回は換気扇を交換するときの費用、換気扇をDIYで交換するときの費用などを解説していきます。

換気扇の交換費用を節約する方法や、適切な交換時期なども説明していくので、換気扇を交換しようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

換気扇を交換するときにかかる費用相場

まずは業者に依頼して換気扇を交換するときにかかる費用の相場を見ていきましょう。

プロペラファンの費用相場

項目費用相場
プロペラファン5,000~1万2,000円
工事費1万円程度
古い換気扇の処分費1,500~2,000円

プロペラファンを交換するときの費用相場は5,000~1万2,000円程度になります。さらに工事費や古い換気扇の処分費なども発生するので、2万5,000円程度かかると思っておきましょう。

レンジフード付き換気扇の費用相場

項目 費用相場
レンジフード付き換気扇6万~8万円
工事費1万円程度
古い換気扇の処分費1,500~2,000円

レンジフード付き換気扇を交換するときの費用相場は6万~8万円程度です。レンジフード付き換気扇を交換する場合も、工事費や古い換気扇の処分費用は発生するので、9万円程度かかることもあります。

レンジフード付き換気扇で使うファンの種類

レンジフード付き換気扇で使われるファンは、プロペラファンより性能が良いことがほとんどです。また、レンジフード付き換気扇で使われるファンは、性能が異なるので、自宅に合ったものを選んでください。

  • シロッコファン
    シロッコファンは、壁を隔てて内外部を直接つなげないファンです。シロッコファンはダクトを通して換気を行うので、静音で安全に使えるようになっています。 ターボファンと比べると排気量が少しだけ少なく費用も高くなりますが、安心して使えることや静音なので人気が高い換気扇です。
  • ターボファン
    ターボファンはシロッコファンと同じように、ダクト方式の換気扇になります。長い羽が付いていて、シロッコファンよりも排気量が多くなっています。シロッコファンよりも排気性を求める場合は、ターボファンがおすすめです。

レンジフード付き換気扇で使うファンは、シロッコファンとターボファンの2つです。静音性を重視したい場合はシロッコファンを、排気性を重視したい場合はターボファンを選びましょう。

レンジフード付き換気扇のフードの種類

レンジフード付き換気扇は、ファンだけでなく、ファンを覆うフード部分にも種類があります。フードによって特徴も異なってくるので、ファンだけでなくフードもきちんと選びましょう。

  • スリム
    シロッコファンを設置するときに使われることが多いレンジフードです。平面的でスリムな外観なので、どんなキッチンにも合うという特徴があります。また、隙間が少ないので掃除もしやすく人気が高くなっています。
  • ブーツ
    換気扇を上部から覆いかぶせるように設置するレンジフードです。ブーツ型のレンジフードは少し前までは主流になっていましたが、現在はスリム型のレンジフードの方が多くなりました。 ブーツ型のレンジフードは、サイズが大きいので手入れが難しいものの、プロペラファンと併せて使えるため、様々なキッチンで使われています。
  • ファルコン
    ファルコン型のレンジフードは、箱の内部が見える、特殊な形をしています。手前側が高く、奥側が低い作りになっているため、比較的低い位置にも設置できるレンジフードです。低い位置に設置できるため、掃除を行いやすく、メンテナンスをしやすいという特徴があります。
  • フラット
    フラット型のレンジフードは、平面に近いかたちのレンジフードです。他のレンジフードと比べると、場所をあまり必要としないので、他のレンジフードが設置できないときに使うことが多くなっています。

レンジフードの種類は上記4つです。キッチンの構造によって、どのレンジフードが良いのか変わってくるので、業者に相談しつつ選んでいきましょう。

換気扇交換にかかる費用の内訳

換気扇を交換するときに発生する費用の内訳は、下記の4つです。

  • 換気扇本体の価格
  • 工事費
  • 古い換気扇の処分費
  • 出張料金

換気扇本体の価格は、プロペラファンかレンジフード付き換気扇なのかによって変わってきます。工事費や処分費は、業者によっても変わってきますが、工事の工程が多くなるほど高くなる傾向にあるので、見積もりをしっかりと見ておきましょう。

出張料金も業者によって無料のところも多いのですが、工事を行う地域などによっても変わってくるので、事前に確認しておきましょう。基本的に無料で行う業者の場合も、離島や遠隔地の場合は出張費用が発生する可能性があります。

換気扇をDIYで交換するときの費用

換気扇は業者に頼まなくても、DIYで交換することも可能です。DIYで交換したほうが、交換費用が抑えられるため、DIYできる人は自分で交換しても良いでしょう。

工具から揃えるときの費用

項目費用相場
工具一式と換気扇本体とその他コスト3万~5万円程度
換気扇本体 とその他コスト2万5,000~4万5,000円程度

工具から揃えるときの費用は、3万~5万円程度が相場になります。DIYの場合は、工具の価格、換気扇本体の価格、移送コストなどが含まれてくるので、業者に依頼した場合とほとんど変わらなくなるケースもあります。

慣れないと出費がかさむ可能性が高い

DIYで換気扇を交換する場合は、慣れていないと余計な出費が発生する可能性も考えておきましょう。換気扇を交換するときに、故障箇所を増やしてしまい、業者に依頼しなければいけなくなることもあります。

また、重たい換気扇を交換しようとする場合、コンロや床に落としてしまう可能性も考えられます。簡単な作業で交換できる場合は、DIYでも問題ありませんが、構造が複雑なものや重たい換気扇は、業者への依頼をおすすめします。

特にプロペラファンからレンジフード付きの換気扇に交換する作業は、壁開けやダクト工事が必要になってくるので、DIYに慣れている人でも難しいでしょう。電気工事が必要な場合は免許も必要になるので、その場合は業者に依頼するしかありません。

プロペラファンを交換するときの手順

プロペラファンを交換するときは、以下の手順で作業を行っていきましょう。

  1. 作業中にファンが急に回転しない、感電対策のために電源コンセントを抜いてください。
  2. 電源が入っていないことを確認して、カバーを外して、中の留め具を取って、プロペラを外しましょう。
  3. カバー、留め具、プロペラを外した後は、本体を外していきましょう。殆どの場合、本体上部のネジで固定してあるので、折らないようにすべて外してください。
  4. 換気扇本体を外した後は、新しく換気扇をはめる場所を掃除していきましょう。長年使っていた場合は、汚れが溜まっているので丁寧に掃除してください。
  5. 換気扇本体を外した後は、新しい換気扇本体のコードがコンセントまで届くのか確認してください。無理に引っ張らないといけない場合は延長コードなどを使いましょう。
  6. 換気扇本体を取り外した場所に、新しい換気扇を付けていきましょう。外したときと逆の工程を行うことで、新しい換気扇は簡単に付けられます。
  7. 換気扇本体を取り付けた後は、プロペラを付けてください。プロペラを装着して、電源を入れて動作するのか確認してください。
  8. プロペラの動作が確認できた後は、カバーをはめてプロペラファンの交換は完了です。

プロペラファンの交換はDIYでも簡単にできます。ですが、雑に作業をしたり、失敗をすると換気扇の寿命が短くなってしまうので、慎重に作業は行いましょう。

換気扇交換費用を節約するポイント

換気扇の交換は、DIYでは難しいことも多く、節約するポイントを知っておかないと無駄な出費がかさみがちです。節約するポイントを知っておくだけで1万円以上抑えられることも多いので、見ていきましょう。

本体価格が安い換気扇を選ぶ

換気扇の交換費用を抑えるためには、換気扇の本体価格が安いものを選びましょう。種類で見ると、レンジフード付き換気扇よりもプロペラファンの方が安価なので、交換費用を抑えたい場合はプロペラファンを選びましょう。

レンジフード付き換気扇が良い場合は、横幅が狭くてコンパクトなものほど価格は抑えられます。

ただし、本体価格を安く抑えようとする余り、性能不足に陥らないように注意しましょう。プロペラファンは本体価格は抑えられるものの、キッチンの環境によっては換気能力が足らない可能性があります。

広いキッチンを使っている場合は、プロペラファンではなくレンジフード付き換気扇の方が良いので、レンジフード付き換気扇の中で安いものを選ぶなど、性能も考慮して選んでいきましょう。

不具合がある場所だけ交換する

換気扇を本体ごと交換すると費用は高くなってしまいますが、不具合が出ている部分だけ修理したり、交換すると費用は抑えられます。不具合によってはスイッチやモーターだけの交換で済む場合があり、1,000~3,000円程度の費用で抑えられることもあります。

ただし、不具合が出ている場所が多かったり、交換する部品が多い場合は、換気扇ごと交換してしまったほうが安くなります。不具合のある箇所が、1箇所や2箇所程度であれば、本体ごと交換しなくて良い可能性が高いので、見てみましょう。

特に本体価格が高い、レンジフード付き換気扇の場合は、できるだけ修理と交換で対処をおすすめします。換気扇自体が壊れていないのに、本体ごと取り替えてしまうと、無駄な出費となるので、換気扇の劣化具合や消耗具合も見てください。

オプションをつけない

業者に換気扇を交換してもらうときには、横幕板を取り付けるなどのオプションを付けられます。業者や取り付けるオプションによっても費用は変わってきますが、オプションを付けるだけで8,000円以上かかることがほとんどです。

なので、換気扇を交換するときの費用を抑えたい場合は、オプションは付けないようにしましょう。また、換気扇の種類を交換する場合も、追加で工事が発生してしまうので、交換費用は高くなってしまいます。

例えばプロペラファンからレンジフード付きの換気扇に交換する場合は、プロペラファン同士で交換する場合より、2万円以上の費用が発生してしまうことも多いのです。

ダクトを設置したり、アースを取り付けたり、電気工事も行う場合は10万円以上かかることも珍しくないので、注意してください。できるだけ費用を抑えたいときは、オプションを付けない、換気扇の種類を変えない、この2つを徹底しましょう。

賃貸物件は管理者に相談する

一戸建ての場合は、換気扇の交換は自己判断で問題ありませんが、賃貸物件の場合は大家さんや管理会社に相談してみましょう。換気扇の寿命がきて故障した場合は、管理者に相談することで修理・交換費用を負担してもらえることがあります。

換気扇の寿命が来て故障した場合は、経年劣化になるので入居者責任にはなりません。ただし、住んでいる物件によって負担してもらえるかどうか、負担してもらえる金額などは変わってくるので相談してみましょう。

ですが、換気扇の故障が経年劣化ではなく、入居者の過失によるものが原因の場合は自己負担で交換する必要があります。自分で交換するときも、管理者に事前に相談をして、どんな工事なら問題ないのか調べておきましょう。

特にプロペラファンからレンジフード付き換気扇に交換する場合は、壁や天井に穴を開けなければいけないことが多く、入居者判断で工事を行ってしまうと、トラブルの原因になりかねません。

工事の規模が大きくなる場合は、必ず相談をして管理者の許可が下りてから工事を行うようにしてください。

換気扇を交換する時期やタイミング

換気扇を交換するべきか分からないという人や、換気扇を交換するか迷っているという人は、換気扇の交換時期やタイミングを知っておきましょう。耐用年数や、変えるべき症状を知っておくと、無駄な出費を抑えられます。

換気扇の耐用年数

キッチンの換気扇の耐用年数は、一般的に10年前後になっています。ですが、換気扇の使用頻度やメンテナンスの状況によって交換するべき時期は変わってきてしまいます。換気扇の使用頻度が高く、メンテナンスをこまめに行なっていなかった場合は、10年以内でも交換が必要になってきます。

反対に、あまり換気扇を使っていない場合や、メンテナンスを頻繁に行っていた場合は10年以上使い続けられるケースもあります。ただし、換気扇は消耗品であることに変わりはないので、使い始めて10年が経ったら交換をした方が良いです。

換気扇から異音がする

換気扇を回していて、今までしなかったはずの音がする場合や、異音がする場合は交換時期だと考えてください。異音が発生する原因は複数ありますが、モーターの消耗や、換気扇の内部パーツが故障している可能性が高いです。

換気扇から異音がする状態で使い続けていると、モーターがオーバーヒートを起こしたり、内部パーツが原因で発火する可能性もあるので、できるだけ早く換気扇を交換しましょう。

換気ができなくなった

換気扇を回していても、煙がうまく排出されなくなったり、ニオイが取れにくくなったときは、換気扇の性能が落ちてきている可能性があります。換気扇の性能が落ちたまま使っていても、効果が得られませんし電気代がかかるだけなので交換しましょう。

換気扇は、使い続けていると消耗をしてしまうので、換気性能は下がってしまいます。換気扇を使い始めて10年が経っていない場合でも、煙やニオイが排出されなくなることもあります。

換気扇を回していても、効果が実感しづらくなってきたら、一度業者を呼んで点検してもらいましょう。点検をしてもらった結果、交換時期だと言われた場合は、交換をしてください。

油汚れがひどい

換気扇は、長年使っている間に油汚れが溜まってしまい、プロペラの回転が遅くなってしまうことがあります。プロペラの回転が遅くなっているときは、換気性能が下がっているので、今までよりプロペラの回転が遅いときは、換気扇を交換しましょう。

ですが、油汚れが原因でプロペラの回転が遅くなっている場合、油汚れを落とすことで、以前のプロペラの回転速度に戻る可能性があります。なので、一度油汚れを落としてみて、プロペラの回転速度が戻るか確認しましょう。

もしも、油汚れを落としてもプロペラの回転速度が戻らない場合は、換気扇を交換する時期なので、業者に依頼するかDIYで交換してください。

換気扇を交換するときの疑問点

換気扇を交換するときの、よくある疑問について事前に知っておくと、換気扇の交換はスムーズに行なえます。換気扇の交換について分からない点がある場合は、参考にしてください。

換気扇をDIYで交換するときはどこで購入するべき?

換気扇をDIYで交換するときは、下記の4点を意識してください

  • 保証が長いものを選ぶ
  • 電話やメール対応が良い会社のものを選ぶ
  • 対応がスムーズな会社のものを選ぶ
  • ポイントや特典がある会社を選ぶ

基本的には、換気扇の保証が長く、対応がスムーズで気持ちの良い会社の換気扇を選んでください。換気扇の購入だけでなく、交換時に困ったことが起きたときにスムーズに対応してもらえると安心できます。

また、割引やポイントなどの特典がある場合は、積極的に利用していくことで、換気扇の交換費用を抑えられます。

換気扇の交換頻度を抑えたいときは何をするべき?

換気扇は10年に1度は交換するべきですが、使う頻度が高い場合、10年以内に交換しなくてはいけなくなります。少しでも長く換気扇を使うためには、定期的にメンテナンスを行いましょう。

換気扇のフィルターを掃除したり、取り換えをこまめに行うことで換気扇が消耗するスピードを遅くできるので、交換する頻度を少なくできます。

特にキッチンの換気扇は、汚れやすい場所なので、最低でも1ヶ月に1回は念入りに掃除を行ってください。キッチンの換気扇は油汚れが溜まりやすいので、湿度が上がりやすい6月~8月に念入りに掃除をしておきましょう。

換気扇を交換するときは業者選びは慎重に!

換気扇の交換は、同じ作業をする場合でも、依頼する業者によって金額が大きく異る可能性があります。少しでもお得に換気扇を交換するためにも、複数の業者に見積もりを依頼して、比較してください。

見積もりの金額を見て、予算をオーバーする場合は、本体価格を安いものに変更したり、修理や変更で済ますようにしましょう。また、業者を選ぶときには、金額だけでなく、サービス面でも比較してください。

業務実績が多い業者や、保証がしっかりとしている業者に依頼することで、安心して換気扇の交換を依頼できます。また、急に訪問してきた業者は、詐欺業者の可能性もあるので、できるだけ信頼できる業者を見つけて依頼していきましょう。

換気扇を交換して快適なキッチンにしよう

今回は換気扇を交換するときの費用、換気扇をDIYで交換するときの費用などを解説してきました。換気扇を交換するときの費用は1万5,000円~9万円程度が相場となります。

交換する換気扇の種類によって費用は大幅に変わってくるので、費用を抑えたい場合はプロペラファンを選びましょう。レンジフード付き換気扇を交換する場合は、ファンの種類やレンジフードの種類を考えることで費用は抑えられます。

また、換気扇の交換費用を抑えたい場合は、下記の4点を忘れないようにしましょう。

  • 本体価格が安い換気扇を選ぶ
  • 不具合がある場所だけ交換する
  • オプションをつけない
  • 賃貸物件は管理者に相談する

これらを意識するだけで、換気扇の交換費用は抑えられるので、覚えておいてくださいね。