水回り

浴槽エプロンの交換費用と完全にキレイにするためのテクニック

長く使っている浴槽はどうしても汚れが目立ってしまいます。とくに浴槽内部に比べて、表のエプロンはつい掃除の手を抜きがち。気がついたら頑固なカビ汚れが広がっています。

本記事をお読みのあなたも、汚れたエプロンを交換しようと色々と情報を集めていることでしょう。

本記事では浴槽のエプロンを交換するための費用を具体的に解説していきます。エプロンの手入れ方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

浴槽のエプロンを交換するための費用

浴槽のエプロンを交換するための費用は30,000~50,000円ほどが相場です。内訳は商品代金、施工料金となります。商品代金は浴槽のメーカー、種類によって違うので、自宅の浴槽の詳細を確認してみてください。

ただし、自宅の浴槽のメーカーや種類がわからないことも多いはず。具体的な商品名が判明しないときは、見積もりもかねて業者にチェックを依頼しましょう。条件がそろえば、当日中に交換してくれることもあります。

まずは業者に問い合わせてみてください。

在庫がなければ交換できないこともある

浴槽のエプロンは在庫がなければ交換することができません。浴槽は基本的に生産中止になると、付属パーツも在庫限りになります。もし、エプロンの在庫がなければ浴槽自体の交換になることもあるので、注意してください。

とくに設置から何十年と経過している浴槽は、エプロンの在庫がないことがほとんど。本体の耐用年数を過ぎている可能性もあるので、古すぎる場合は新しく購入したほうが無難です。

どうしてもエプロンの交換で済ませたい場合は、浴槽のメーカーに問い合わせてみましょう。在庫の確認や、代替プランを提案してくれることがあります。中古品を扱う業者に問い合わせてみるのもアリです。

広い範囲で情報を収集を行ってみてください。

エプロンの交換ができないときは

エプロンの在庫がどうしても見つからないときは、交換をあきらめるしかないです。しかし、汚れたエプロンを放置するのは衛生的によくありません。エプロンが破損しているなら、ケガのリスクもあるでしょう。

以下では、エプロンの交換ができないときの代替手段を紹介します。

エプロンを清掃する

エプロン自体に破損はなく、汚れているだけなら清掃してみましょう。エプロンの清掃は思っているよりもカンタンに行えます。軽い汚れなら新品に近い状態に戻せることも珍しくありません。

詳しくは後述しますが、清掃には特別な道具も必要ないです。身近なものだけで行えるので、費用も大幅に抑えることができます。

単純に費用を抑えたい人はエプロンの清掃を試してみてください。

浴槽自体を交換する

エプロンに在庫がないときは浴槽自体を交換してしまう手もあります。とくにお使いの浴槽のエプロンが破損している場合、安全面を考えれば交換が必須です。

ただし、浴槽自体の交換となると大きな費用がかかります。浴槽の種類や品質によって値段はピンキリですが、最低でも10万~20万は覚悟したほうがいいでしょう。浴槽の品質を求めるなら、もっと高額になることもあります。

決して安い買い物ではありませんが、浴槽自体が耐用年数を過ぎているなら交換したほうがいいです。無理して使い続けると、後で水漏れなどのトラブルが起きる可能性があります。

交換とはいかなくとも、浴槽の安全面に問題がないように点検だけでも依頼してみてください。

浴槽のエプロンを掃除する方法

浴槽のエプロンは誰でもカンタンに行うことができます。最初に以下の道具を用意してください。

  • 重曹
  • カビ防止剤
  • スポンジ
  • 歯ブラシ
  • 雑巾
  • マスク・手袋

上記の道具があれば、エプロンを掃除することができます。いずれも一般的なホームセンターで購入できるものばかりです。作業前にマスクと手袋を着用してください。

次の項目からはエプロンを清掃する詳しい手順を解説していきます。

エプロンを本体から外す

まずはエプロンを浴槽本体から取り外しましょう。一般的な浴槽のエプロンは下から上に力を入れることで容易に外れるようになっています。エプロンを手前に持ち上げるようにスライドさせるのがコツです。

もし、上記の方法で外れなければ、浴槽の取扱説明書を確認してください。エプロンの正しい取り外し方が記載されているはずです。記載がない、取扱説明書がないときはメーカーに直接問い合わせてもいいでしょう。

注意点は外れないからといって強引に力を入れないこと。最悪の場合、エプロンが割れてしまいます。ケガにもつながるので、くれぐれも無理に外さないようにしてください。

エプロンの両面に重曹をかける

無事にエプロンを外せたら、両面に重曹をかけましょう。重曹には浴室の汚れを落としやすい作用があります。研磨作用もあるため、頑固な汚れにも強いです。

重曹の量はエプロン全体に薄く広がる程度。汚れがひどい場合は少し量を増やしても大丈夫です。かけ終わったら、少量の水で重曹を溶かしていきます。

あとは重曹をかけたまま10分ほど放置してください。放置することで汚れが柔らかくなり、落ちやすくなります。

スポンジで磨く

汚れが柔らかくなったら、重曹がついたままスポンジで磨いていきましょう。あまり力を入れず、優しく磨いていく感じで大丈夫です。強く磨いてしまうと、表面に傷がつき、汚れが蓄積しやすくなるので注意してください。

スポンジでは落としづらい細かな部分は歯ブラシを使うとカンタンです。スポンジと同じく優しく力を入れましょう。磨くというより、ブラシの先端を滑らすようなイメージです。

エプロン全体を磨くことができたら、水で洗い流して完了です。落としきれていない汚れがある場合は再び重曹をかけて磨いてください。

浴室全体にカビ防止剤をまく

エプロンの汚れが取り除けたら、”浴室全体”にカビ防止剤をまきましょう。なぜ浴室全体かというと、エプロンの掃除中にカビの胞子が散乱しているからです。放置しておくと、壁や床にカビが繁殖するリスクが高まります。

カビ防止剤をまくときは、事前に乾いた雑巾で水気をふいておきましょう。濡れた状態でカビ防止剤をまいても、一緒に流れ落ちてしまい効果が薄まります。必ず浴室を乾燥させておいてください。

ちなみにカビ防止剤は普段の掃除の仕上げにも効果的です。目安としては1~2ヶ月に一度の使用。浴室のカビを継続的に防止することができます。定期的にカビ防止剤を使うように心がけてみてください。

エプロンを取り付ける

カビ防止剤が乾燥したら、最後はエプロンを浴槽に取り付けましょう。一般的な浴槽のエプロンは最初に上部の縁にはめ込み、中腹から下部を押し込むだけで固定されるようになっています。取り外しのときと同じく、エプロンが割れないように慎重に取り付けてください。

作業後は正しく取り付けられているか確認しましょう。ガタガタ揺れる場合は不完全な状態で取り付けられています。不必要に内部に水が浸入するので、エプロンは必ず正しく取り付けてください。

取り付け後は、浴室を十分に換気させてください。換気を怠ると、清掃中に待った汚れが再び積もることになります。1時間~2時間ほど換気を行い、外の空気と入れ替えましょう。以上でエプロンの清掃はすべて完了です。

エプロンの掃除は半年に1度が目安

エプロンの掃除は本来、半年に1度ペースで行ったほうがいいです。半年を過ぎると、汚れが繁殖し落ちにくくなります。浴室に目立ったカビがすぐに生ずる場合は、もっと早いペースで掃除を行ったほうがいいでしょう。

とくに梅雨明けは溜まっていた湿気でカビが繁殖している可能性があります。汚れ具合を確認する意味も含めて、エプロンを一回取り外してください。一見、汚れていなくてもカビ菌が付着している可能性があるため、できれば洗ったほうが無難です。

また、冬場に浴室暖房を使っている人は、エプロン内部で結露が生じやすいです。冬が終わるころには一度エプロンを取り外して、汚れ具合をチェックしたほうがいいでしょう。

浴室の衛生環境を保つためにも、定期的にエプロンの状態を確認してください。

汚れがひどいときはプロに依頼しよう

汚れがひどいときは、クリーニング専門の業者に清掃を依頼するのもアリです。とくにエプロンだけではなく、浴室全体が汚れているときは業者の手を借りるのがいいでしょう。詳しくは以下を参考にしてください。

浴室清掃の費用相場

プロによる浴室清掃は15,000~30,000円が相場です。汚れ具合や浴室の広さによって費用は変わりますが、エプロンを交換する費用と大差ない予算で行えます。エプロンのみを清掃する割安コースを設けている業者もあります。

清掃時間は2時間~3時間で終わることがほとんどです。当日からすぐに入浴を再開できます。業者によっては女性スタッフのみを派遣してくれることもあるので、女性の一人暮らしでも安心。

忙しくて浴室を掃除する暇がない人にもおすすめのサービスです。浴室をキレイにしたいときは、ぜひ検討してみてください。

フッ素コーティングを依頼しよう

業者に浴室清掃を依頼するときは、オプションでフッ素コーティングも依頼しましょう。フッ素コーティングを施された箇所は撥水効果が生まれます。タイルや浴槽に施せば、カビや雑菌の繁殖を抑えることが可能です。

フッ素コーティングをすれば、仕上がりもピカピカになり見栄えもよくなります。浴室と同時にトイレに施してもらうのもおすすめです。

デメリットはないので、とくに理由がなければ忘れずに依頼してみてください。

エプロンの汚れは定期的に掃除しよう

エプロンの交換費用、普段の清掃方法について解説しました。エプロンは知らぬ間に汚れが広がりやすい箇所。浴室の衛生面を保つためには、定期的に清掃することが大事です。

エプロンを交換したあとは、本記事を参考にしっかりと手入れしてみてください。いつまでも新品さながらの状態が続くはずです。