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雨樋の修理はどうすればいい?工事方法・費用・業者の選び方のポイント

雨樋の修理は全交換や部分交換、補修、塗装などがあります。修理するポイントは劣化を放置せず早めに対処することです。この記事では雨樋修理の方法と費用相場、修理が必要な状態、業者の選び方などをご紹介します。

工事別雨樋修理の費用と施工期間

修理費用のイメージ画像
工事名費用相場(総額)工事期間
雨樋全交換約30〜70万円3〜5日
雨樋部分交換約1〜26万円2日〜
雨樋継手の補修約5,000〜22万円2日〜
金具の交換・雨樋の傾斜補修約1〜23万円2日〜
雨樋の塗装約20〜30万円2〜3日

※上記表の内、足場費用の相場は 約700〜1,000円/㎡

雨樋修理の費用と施工期間は上記の表の通りです。以下にて具体的にお伝えしていきます。

雨樋の全交換

軒樋、縦樋、集水器、金具など全体的に交換します。雨樋の全交換を行う場合は必ず足場の設置が必要です。

修理が必要な状態と修理費用

  • 交換費用 : 約15〜60万円
  • 足場費用:約15〜20万円

修理が必要な状態は下記になります。

  • 15〜20年ほど経っている
  • 雨樋が歪んでいて水が漏れる
  • 雨樋勾配(傾斜)に不具合があり水が流れていかない
  • 割れが生じている
  • 設置されている雨樋が生産中止になっている

施工期間と流れ

工事工程は以下のように流れていきます。

  1. 足場の設置
  2. 既存雨樋の解体
  3. 軒樋の勾配(傾斜)設定
  4. 雨樋金具の設置
  5. 雨樋の取り付け
  6. 点検及び足場の撤去

雨樋の全交換は3〜5日ほどです。

雨樋の部分交換

軒樋や縦樋は部分的に交換することが可能です。ただし、10年以上経っているとメーカーは生産を止めてしまうため、後継機種でも形状が異なり部分交換ができないこともあります。

修理が必要な状態と修理費用

  • 交換費用 : 約1〜6万円/箇所
  • 足場費用: 約15〜20万円

修理が必要な状態は下記になります。

  • 一部の軒樋から水が漏れている
  • 一本だけ軒樋が歪んでいる
  • 部分的に縦樋や軒樋に割れなどの損傷を起こしている
  • 集水機が壊れている
  • 部分的に縦樋がない若しくは外れてしまった

施工期間と流れ

以下に部分修理の流れを記します。

  1. 足場の設置(※必要な場合)
  2. 修理箇所の補修または部分交換
  3. 足場の撤去

足場を設置する場合の工事期間は2日〜となります。足場が不要な場合は数時間で終えることもあります。工事期間は修理する範囲が多いほど延びますが、部分修理は大体1日で終えることが多いです。

雨樋継手の補修

継手が劣化すると隙間ができて水漏れを起こします。補修方法はコーキングを打って隙間を埋めるか、継ぎ手を交換するかになります。

修理が必要な状態と修理費用

  • 補修費用 : 約5,000円〜2万円/箇所
  • 足場費用: 約15〜20万円

雨樋継手の補修が必要な状態は下記になります。

  • 継手のところから水漏れを起こしている
  • 継ぎ手が外れている

施工期間と流れ

下記に雨樋継手の補修の流れを記します。

  1. 足場の設置(※必要な場合)
  2. 継手損傷箇所のコーキング充填若しくは継手交換
  3. 数日間設けて修理箇所の状態を確認
  4. 問題がない場合は足場を撤去して完了

足場をかける場合の工事期間は2日ほど、修理する箇所が少ない場合は数時間で作業が終わります。

金具の交換・雨樋の傾斜補修

雨樋の金具は縦樋を固定する金具と軒樋を固定する金具の2種類です。金具が歪んでいると固定されている雨樋に不具合が起きますので交換が必要です。

また、雨樋が歪んでいると傾斜がとれず水が流れにくくなります。金具や軒樋の調整で修理することが可能ですが、あまりに歪みが激しいと交換する必要があります。

修理が必要な状態と修理費用

  • 交換費用 : 約1〜3万円/箇所
  • 足場費用: 約15〜20万円 ※必要な場合

雨樋に傾斜がとれていないと水が流れず樋から溢れたり、水漏れを起こしたりします。傾斜補修が必要なケースは下記になります。

  • 軒樋に傾きがない
  • 水が流れていかない
  • 水漏れを起こす
  • 軒樋に歪みがある

雨樋の金具も年数により損傷を起こしたり、外れてしまったりすることがあります。金具交換が必要なケースは下記になります。

  • 金具が錆びている
  • 金具が外れている
  • 金具が変形して雨樋を固定できない

施工期間と流れ

以下に金具の交換と雨樋の傾斜補修の流れを記します。

  1. 足場の設置(※必要な場合)
  2. 金具の交換または軒樋の傾斜補修
  3. ※傾斜補修の場合は修理後、期間を設けて状態確認
  4. 問題がなければ足場撤去

工事期間は最短で2日、足場を設置せず補修箇所が少ない場合は数時間で終えます。

雨樋の塗装

雨樋は年数により劣化して色あせます。色あせた雨樋は建物の美観が低下してしまうので、見栄えを良くするために塗装を行います。雨樋の塗装は外壁塗装と一緒の時期に行われることが多いです。

修理が必要な状態と修理費用

  • 塗装費用: 約5〜10万円
  • 足場費用: 約15〜20万円

塗装は雨樋が色あせて美観が損なわれる時に行います。また、修理する際に補修跡が目立つため、跡を目立たせないように塗装をするケースもあります。以下に雨樋塗装が必要な状態を記します。

  • 雨樋が色あせている
  • コーキング補修で跡が目立つ
  • 部品を部分交換して色がちぐはぐになっている
  • 外壁塗装を行う

施工期間と流れ

雨樋塗装の流れは下記になります。

  1. 足場の設置(※全塗装の場合)
  2. 下地処理ケレンがけ
  3. 上塗り
  4. 足場の撤去

塗装に使用する塗料はウレタン、シリコン、フッ素などがあり耐用年数も各塗料違います。

塗料の種類耐用年数費用相場
ウレタン約7~10年約1,800~2,200円/㎡
シリコン約10~15年約2,200~3,200円/㎡
フッ素約15~20年約3,400~4,800円/㎡

雨樋の全塗装の工事期間は2〜3日ほど、部分塗装なら数時間〜1日で終えます。

どこに頼めばいい?雨樋修理ができる業者の種類と選び方

雨樋修理の画像

雨樋を修理できる業者は下記の業者があります。

  • ハウスメーカー
  • リフォーム会社
  • 板金業者
  • 塗装業者

それでは下記にて各業者の特徴を詳しくお伝えていきます。

ハウスメーカー

ハウスメーカーは新築住宅を手がける会社で、修理はリフォーム部門に依頼することになります。構造や仕様を熟知しているため品質の高い修理をすることができますが、施工を下請けに委託しているケースがほとんどなため、中間マージンが発生し工事代金も高くなります。定期的な点検やメンテナンスをしてくれるなど信頼関係ができている方にハウスメーカーはお勧めです。

リフォーム会社

リフォーム会社は名前の通り、リフォームを専門とする会社です。内装や外装、外構、小工事など幅広く対応しています。施工を下請けに委託している会社は中間マージンが発生して工事代金が高くなります。家のちょっとした修理から内装などのリフォームまで依頼したいと考えている方はリフォーム会社がお勧めです。

板金業者

板金業者は屋根工事、雨樋工事、板金の加工と取り付けを行う専門工事業者です。板金業者に直接依頼することで中間マージンが発生せず工事代金を抑えることができます。信頼できる業者を知っていて、工事代金を抑えたいと考えている方は板金業者がお勧めです。

塗装業者

塗装業者は塗装工事、防水工事、シーリング工事を行う専門業者です。塗装業者の中には雨樋修理に対応する業者もいますので、依頼する際は雨樋修理に対応しているか確認しておきましょう。塗装工事を検討し工事代金を抑えたいという方は塗装業者がお勧めです。

雨樋の素材の種類と性能を比較

建物と雨樋の画像

雨樋の素材には種類があり、それぞれ特徴と耐久性が違います。

種類費用相場耐久性
塩化ビニール約500〜800円/m
特殊合成樹脂約700〜1,000円/m
ガルバリウム鋼板約1,000円/m〜
アルミニウム約1万円/m〜
ステンレス約5,000円/m〜
約1,500〜5,000円/m

下記に詳しい内容を記しましたのでご覧ください。

塩化ビニール

  • 費用相場:約 500〜800円/m
  • 耐久性: △

塩化ビニール製の雨樋は樹脂製のため錆びず腐食しません。耐用年数は20年ほどと長く、一般的に普及している雨樋です。素材自体が軽量で加工がしやすいため施工が容易であり、大量生産していることもあって価格がリーズナブルです。

特殊合成樹脂

  • 費用相場:約700〜1,000円/m
  • 耐久性:○

外観は塩化ビニールとそっくりですが、硬質塩化ビニール樹脂の上に耐候性の高い特殊合成樹脂をコーティングした雨樋です。塩化ビニールの雨樋よりも紫外線に強い特徴がありますが、価格は塩化ビニールよりも高いです。

ガルバリウム鋼板

  • 費用相場:約1,000円/m〜
  • 耐久性: ◎

ガルバリウム鋼板はアルミニウムと亜鉛の合金をメッキ層にした素材です。耐久性が高く金属製とはいえ錆びにくい特徴があり、デザイン性もスタリッシュな製品が多いです。金属の中では安価であり耐久性も高いためメンテナンスサイクルと費用負担を少なくさせることができます。

アルミニウム

  • 費用相場:約1万円/m〜
  • 耐久性: ◎

サッシにも用いられるアルミは軽量で錆に強く耐久性の高い素材です。最大160m程の長さまで製造できる特性から継ぎ目のない仕上がりにできるため大型施設に採用されています。普及率は低く価格は高めです。

ステンレス

  • 費用相場:約5,000円/m〜
  • 耐久性: ◎

ステンレスは水回り設備にも採用されるほど耐久性が高く錆に強い素材です。ヘアラインコーティングで仕上げたステンレス製の雨樋は高級感があり洗練されたデザインです。雨樋内側からつなぐ構造のため継ぎ目が目立たない仕上がりになります。

  • 費用相場:約1,500〜5,000円/m
  • 耐久性: ○

銅製の雨樋はどの素材にもない独特な赤橙色の美しい意匠性が特徴です。大気にさらされることで色味が緑青色に変化し、経年変化を楽しむこともできます。約20年と耐久性は高く神社仏閣にも採用される雨樋です。

雨樋修理の費用を安くする方法

修理のイメージ画像

ここでは雨樋修理費用を安くする方法をお伝えしていきます。

火災保険を利用する

台風や積雪など自然災害が要因で雨樋が壊れてしまった時は火災保険を利用して修理することができます。保険金が下りれば修理にかかる費用の負担を減らせることができますので、補償対象となる場合は利用することをお勧めします。

定期的な点検と掃除をする

定期的な点検をすることで雨樋の損傷を抑え、余計な修理をせずに済みます。また、雨樋の掃除は詰まりの抑止につながり劣化を防ぎます。ゴミ詰まりを起こすと水が流れず劣化を早めるため、定期的に掃除を行なっておきましょう。

工事名費用相場工事期間
雨樋の清掃約1〜3万円数時間〜1日
足場設置費用
※必要な場合
約15〜20万円
約700〜1,000円/㎡
半日〜1日
合計約1〜23万円数時間〜2日

塩化ビニール製の雨樋を選ぶ

塩化ビニール製の雨樋は普及率が高く、価格も安価です。雨樋修理の費用を抑えたい方は塩化ビニール製の雨樋を選ぶことをお勧めします。塩化ビニール製の雨樋は多くのメーカーが販売し、ある程度寸法も規格化されています。万が一壊れても後継機種で代替えが効くこともありますので、後々のメンテナンスも最小限の修理で済ませることができます。

自分で雨樋修理することは可能?

修理のイメージ画像

雨樋修理を自分で行うのはお勧めしません。お勧めしない理由は、雨樋修理は高所作業にあたり落下すれば怪我どころか命の危険があるからです。修理箇所が一階なら梯子をかけて修理することは可能ですが、それでも地面から雨樋まで4mほどありますので十分に安全を確保して行うことが大切です。

雨樋修理を放置するとどうなるのか

水漏れしている雨樋の画像

雨樋修理を放置すると下記のリスクがあります。

  • 雨樋から水漏れを起こし家や周辺を汚す
  • 建物の劣化を早める
  • 強風で雨樋が飛ばされ近隣建物を損傷させてしまう

劣化を早めてしまうことや、近隣の建物を傷つけてしまうなど修理を放置すると修理費用以上に損害を出してしまうので、放置せずにメンテナンスをしておきましょう。

雨樋が損傷したら早めに修理して対処!

雨樋の修理は全て交換する他に、部分的に修理することも可能です。劣化したまま放置してしまうと、強風で雨樋が飛ばされて近隣の建物に被害を与えてしまうということもあります。被害を出さないうちに定期的に修理を行って対処しましょう。