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【キッチン床】フロアタイルは床暖房に向いていない?デメリット解説

キッチンのリフォームを行うときに迷いがちな部分がキッチンの床を何にするかではないでしょうか。

キッチンの床はフローリング以外に、フロアタイルやクッションフロア、コルクタイルなど種類が多くて選びにくいですよね。
そこで、今回はキッチンの床をフロアタイルにするときの費用やメリットなどを解説していきます。

キッチンの床を何にするか悩んでいる人や、キッチンの床をフロアタイルにしようと思っている人はぜひ参考にしてください。

フロアタイルとは?

フロアタイルは塩ビ素材でできたタイル素材のことを言います。無垢フローリングや大理石などの天然素材とは違い、本物に寄せた作りをしています。

メーカーが出しているフロアタイルはフローリング風、タイル風、大理石風などの種類があり、本物に見える素材感をしています。触った感じも本物に近い作りをしていますし、本物のタイルとは違い冬場は冷えるというデメリットもカバーしやすいので人気があります。

キッチンで使われる床の特徴

ここからはキッチンの床で使われる、フロアタイル、フローリング、クッションフロアの特徴をご紹介していきます。

フロアタイルの特徴

先ほども説明しましたが、フロアタイルは塩ビ素材で作られた床材です。
同じ塩ビ素材で作られたクッションフロアと比べると、クッションフロアの方がクッション性が高くなっています。

フロアタイルは硬く作られた床材で厚みがあるため、比較的丈夫な作りをしています。
またフロアタイルは傷がつきにくく、家具を置いても凹みにくくなっています。

フローリングの特徴

キッチンの床で最も使われているものがフローリングでしょう。
フローリングはキッチンがリビングなどと一続きになっている場合に使いやすい床材です。

フローリングには、表面に化粧材を張っている複合フローリングと、天然木で作られた無垢フローリングがあります。

どちらのフローリングもメンテナンスが必要ですが、汚れにくく価格も安い複合フローリングの方が選ばれています。
ですが、無垢フローリングは感触が良く足が疲れにくいという特徴があります。

クッションフロアの特徴

クッションフロアは、フロアタイルと同じ塩ビ素材で作られた床材です。

クッションフロアはその名の通り、薄いクッションが貼り付けられているので、感触が柔らかく、長時間立っていても足が疲れにくくなっています。

ですが、柔らかいので家具の跡がつきやすかったり、凹みやすい、見た目がチープに見えやすいというデメリットがあります。

キッチンの床をフロアタイルにするメリット

ここからはフロアタイルのメリットをご紹介していきます。

耐水性があるため油や水をおぼしても安心

フロアタイルは塩ビ素材で作られているので、 耐水性に優れています。
ただし、クッションフロアと比べると、つなぎ目が多いので水が侵入する可能性はあります。

質感がリアルでおしゃれに見える

フロアタイルは、木目風、大理石風、タイル風など様々なデザインが用意されています。
どれも質感がリアルで、簡単におしゃれに見えます。

最近は、本物と見間違えるような作りのフロアタイルも多く、おしゃれなキッチンに憧れる人にも人気があります。

メンテナンスが簡単

フロアタイルは、床を汚してしまっても汚れた部分や壊れた部分だけを取り替えるだけでメンテナンスが完了します。
反対にクッションフロアの場合は一部が汚れただけで、すべてを張り替える必要があります。

またフローリングはワックスでのメンテナンスが必要ですが、フロアタイルはワックスも必要なく、普段のお掃除だけで済むのでメンテナンスが簡単です。

本物のタイルより安い

キッチンの床をタイルにした場合、4畳半程度でも10万円以上かかってしまうことがほとんどです。

フロアタイルの場合は3万円~8万円程度で抑えられるため、費用はかなり抑えられます。

傷がつきにくい

フロアタイルは塩ビ素材で作られているため、傷がつきやすいと思っている人も多いでしょう。
確かに選ぶ種類によっては傷がつきやすいものもありますが、種類によっては傷がつきにくいフロアタイルもあります。

デザインだけでなく、実用性の面でもフロアタイルを見比べてみても良いでしょう。

キッチンの床をフロアタイルにするデメリット

反対に、ここからはキッチンの床をフロアタイルにするデメリットをご紹介していきます。

熱に弱い

フロアタイルは塩ビ素材なので、クッションフロアなどと同じように熱に弱いというデメリットがあります。

家庭の床暖房の温度で溶けることはありませんが、膨張することもあるので床暖房を敷設している場合は使えません。

表面が硬くクッション性がない

フロアタイルはクッションフロアと同じ塩ビ素材で作られているため、柔らかいと思ってしまいがちですが、フロアタイルは硬くクッション性はありません。

クッション性がある方が良い場合は、クッションフロアを選びましょう。

冬場は素足だと冷たい

本物のタイルと比べると、フロアタイルは冷たくない方ですが、冬場に素足だと寒いと感じる人が多いでしょう。

なので、冬場はスリッパをきちんと履くことを忘れないようにしてください。

キッチンの床をフロアタイルにするときの費用相場

費用工事期間
15万~20万円2日間

フロアタイルはクッションフロアより少し高く、フローリングやタイルと比べると安い床材です。

フロアタイルは選べる種類が多いため、どんなフロアタイルを選ぶかによって費用は変わってきますが、15畳位の場合は15万円~20万円程度が費用相場となります。

また、フロアタイルは施工に時間がかかるため、施工範囲が広く工事が2日間に分かれる場合などは工事費が高くなってしまいます。

キッチンの床材の選び方やポイント

キッチンの床は、気に入らなかったからと言って簡単に変えられない場所です。
なので、見た目だけでなく使い心地も良いキッチンにするためにも、選び方のポイントを知っていきましょう。

リビングやダイニングとのつながりも意識する

キッチンとリビングやダイニングがつながっている場合は、キッチンの床材だけに気を取られないようにしましょう。

キッチンの床材をフロアタイルにして、リビングをフローリングにすると、デザインが合わなくて違和感を感じてしまいます。

同じフロアタイルで統一したり、木目風で統一するなどの工夫が必要です。

キッチンマットの利用も検討する

フロアタイルの汚れや足の疲労などが気になる場合はキッチンマットの利用もおすすめです。
キッチンマットを敷くだけでも、汚れや足の疲労対策になります。

キッチンマットの掃除が面倒な場合は、ビニール素材のマットを利用しましょう。
ビニール素材のキッチンマットは、拭くだけで汚れが取れるのでお手入れも簡単です。

おわりに

今回はキッチンの床をフロアタイルにしたときの費用やメリット、デメリットなどを解説してきました。

フロアタイルの費用は、クッションフロアより高くフローリングなどより安いことが一般的で、15畳で15万円~30万円が相場となります。
ただし、フロアタイルは工事に時間がかかりやすいので、数日に渡って工事が行われる場合は、費用が高くなってしまいます。

フロアタイルはフローリング風、タイル風、大理石風など様々な種類があるので、デザインも楽しめます。
なのでキッチンの床をフロアタイルに変えるだけで、雰囲気が変わりますし、フロアタイルの種類によっては、足の疲労なども改善できます。

フロアタイルは見た目だけでなく、実用性も優れているので、キッチンの床をフロアタイルに変えてみてはいかがでしょうか。