屋内

【種類別】20畳のフローリング張り替え費用相場とポイント解説!

フローリングは長く使用していると剥がれてきたり、傷が目立つようになってきます。また、使用している床材によっては反りや毛羽立ちなどの症状も出てくるため、定期的に張り替えが必要です。

では、広い部屋のフローリングを張り替えリフォームしたい場合、どの程度の費用、施工期間が必要なのでしょうか。

今回は、20畳程度の部屋のリフォームを行うことを想定し、フローリングの費用や工事内容について詳しく解説していきます。

20畳のフローリングを張り替えリフォームする費用

20畳という広い面積のフローリングを張り替えリフォームする場合、費用は210,000円~500,000円程度必用になってきます。

一見すると費用に大きな幅があるようの思えますが、これはフローリングの張り替えタイプによって単価や工事費用が異なるからです。

また、業者の専門性や自宅までの距離などによっても費用は上下します。近くにフローリングの張り替えができる業者がない場合、遠くから出張費用を支払って業者に来てもらう必要があります。

20畳フローリングの張り替え費用は?

20畳フローリングの張り替えでは、フローリングの種類によって費用が異なります。

フローリング種別張り替え費用/㎡
複合フローリング9,000円~12,000円/㎡
無垢フローリング11,000円~14,000円/㎡

ここでは、複合フローリングと無垢フローリングの2つに分け、それぞれの費用を見ていきましょう。

複合フローリングの場合

複合フローリングの場合、無垢フローリングよりも費用は安く抑えることができます。

複合フローリングの費用単価は、材料費と施工費用を合わせて1平方メートルあたり9,000円~12,000円程度となります。

つまり、20畳の部屋を複合フローリングに張り替える場合、費用は324,000円~432,000円程度となります。

無垢フローリングの場合

無垢フローリングは、天然木のみを用いた素材が使われています。そのため、素材の費用単価が複合フローリングよりも高めになっています。

無垢フローリングは材料費と施工費用を合わせて1平方メートルあたり11,000円~14,000円程度と、複合フローリングより3,000円程度単価が増えます。

20畳の部屋を無垢フローリングに張り替える場合は、396,000円~504,000円程度の費用が発生します。

張り替えに関するその他の費用

張り替えには上述の材料費と施工費用のほか、内容によって撤去費用、補修費用、出張費用などが別途かかってきます。

遠方から業者を呼び寄せる場合はある程度高額の出張費用がかかりますので、あらかじめ予算に入れておくようにしましょう。

また、大きな家具を動かす場合には業者にお願いをして、20,000~30,000円程度の費用で移動を手伝って貰う必要があります。

フローリングの張り替え費用とそれぞれの素材の特徴を徹底解説! フローリングは数年経つと劣化が見られるようになり、表面の傷やきしみ、日焼けなどにより張り替えの必要性が出てきます。 しかし、新築...

フローリング素材の種類

先ほど触れたとおり、フローリングには複合フローリングと無垢フローリングがあります。

それぞれの特徴やメリット・デメリットをについて見ていきましょう。

複合フローリング

複合フローリングは、合板に木目が印刷された化粧シートを貼りつけたフローリングのことを言い、その名のとおり複数の素材を複合させたフローリングです。

複合フローリングは工場で製造されているため、素材が均質でクセがなく、反りや伸縮などの心配もありません。

メンテナンスの必要性が少ないことから、リフォーム初心者に向いている素材と言えるでしょう。

一方でデメリットとして、天然木をそのまま使用しているわけではないので、どうしても加工品である感覚は拭えず、木の独特の質感は味わえません。

また、表面に深い傷ができると合板が見えてしまうというデメリットもあります。

複合フローリングについて詳しく知りたい方はこちら

複合フローリング選びに迷ったら…6つのポイントから見る種類を徹底解説!

無垢フローリング

無垢フローリングは1種類の天然木のみを用いたフローリング素材であり、木目などが自然に見え、木本来の質感を味わうことができます。

部屋をおしゃれに見せたい、温かみのある内装にしたい場合は、最適なフローリング素材です。

無垢フローリングは合板ではないことから、表面に傷がついても削ってメンテナンスをすることができる点もメリットとして挙げられます。

また、無垢フローリングには、天然木を使っていることから湿度を調整する機能があります。高湿度な夏場などでも快適に過ごすことが可能です。

一方、無垢フローリングのデメリットとしては、素材ごとに差があることが挙げられます。天然木は1本ずつ見た目や性質が微妙に異なることから、デザインの統一感が薄れることもあります。

さらに、天然木は反りやきしみが発生しやすいこと、経年劣化による変色や日当たりの良い場所での日焼けなども発生しやすいデメリットがあります。

無垢フローリングの変色は場合によっては味がでることもありますが、長く床を同じ状態に保ちたいのであれば、複合フローリングの方が良いでしょう。

無垢フローリングについて詳しく知りたい方はこちら

無垢フローリングの価格を決める5つのポイントと施工費用とは?

フローリングの重ね張りについて

フローリングのリフォームを行うには、張り替えの他に重ね張りという手法を用いることもできます。

ここでは、重ね張りの工事内容とメリット・デメリットを解説していきます。

重ね張りとは

重ね張りとは、張り替えと異なり古い床材を撤去せず、そのまま上から新たな床材を張り付けることを言います。

通常の張り替えの場合は、床材を撤去する費用と時間がかかるほか、撤去後の床の補修などにもコストがかかるため、工事全体の費用は高額になります。

そのため、フローリングのリフォームの場合、重ね張りを行うケースも多く、特に既存の床に深刻な劣化が見られない場合は、手軽で安価な重ね張りを選択したほうが合理的です。

重ね張りのメリット・デメリット

重ね張りは上述したように、上から床材を張り付けるだけで済むため、費用は安く抑えることができます。

また、施工期間についても、最短で半日程度で終えることができるため、スケジュールを立てやすいこともメリットです。

一方で、重ね張りにはデメリットもいくつか存在します。

まず、重ね張りは既存の床に新たに床材を張り付けるため、どうしても元の床より数ミリ程度高くなってしまいます。そのため、周囲との段差が気になる場合は避けたほうが良いでしょう。

既存の床の内部に深刻な劣化が見られる場合も、重ね張りは避けたほうが無難です。床に劣化の進行が見られる場合は、一度既存の床を剥がして補修をし、新たな床材を張り替えることになります。

自宅のフローリングが重ね張りで良いかどうかは、業者に相談して見ると良いでしょう。

20畳フローリングの張り替えに必要な期間

20畳のフローリングの張り替えにかかる日数は、およそ4日~6日程度と考えておきましょう。

この工事中は、当然部屋の中に入ることができないため、計画的に依頼することが必要です。

また、この施工日数は重ね張りか張り替えかによって微妙に差が出てきます。

重ね張りであれば4日よりも短い施工期間で済む場合もありますので、事前に業者に尋ねてみると良いでしょう。

20畳フローリングの張り替えを行う際の注意点

20畳のフローリングの張り替えを行う際には、以下の点を注意しておきましょう。

DIYで張替えをする場合

DIYによるフローリングの張り替えは、業者による張り替えよりも格段に費用を安く抑えることができるため、検討している方もいるかもしれません。

最近販売されているフローリング商品の中には、はめ込み式で釘のうち付けやボンドによる接着を必要としない簡易的なものも存在します。

これらの商品は先ほど紹介した「重ね張り」にあたり、条件が厳しい賃貸物件にも使用することができるため、検討してみても良いかもしれません。

20畳ほどの張り替えであれば、面積も広く時間と労力がかかるため、素人による床の新規張り替えはおすすめできません。DIYをするなら、あくまで簡易的な重ね張り程度にしておくべきです。

相見積もりを取ろう

フローリングの張り替えは素材や工事内容、出張費用など条件によって総費用がまちまちであるため、複数の業者から見積を貰う「相見積もり」を必ず行いましょう。

相見積もりをすると、どの業者の単価が安いのか、サービスが充実しているのかなどを比較することができ、後から損をしたと後悔することはありません。

また、相見積もりによってサービス内容以外にも施工期間の違いや業者のイメージを知ることにもつながります。

フローリングの張り替え業者の選び方

フローリングの張り替えは業者に依頼することがほとんどですが、業者によって工事に得手不得手があります。

そのため、自分にとって最適な業者を選ぶためには、その会社が実際に張り替え実績が豊富なのか、公式ホームページ上で確認するようにしましょう。実績が豊富な業者であれば、写真などで「施工例」として過去に工事していた内容を掲載しています。

また、見積もりを依頼した段階で過去の張り替え工事の写真を見せてもらうこともできます。多くの業者では対応してくれるため、見積もり時にお願いしてみましょう。

見積もりが提示されたら、細かな内訳をチェックしていきます。ざっくりとした見積もりしか提示してこない業者は避けたほうが無難です。

20畳という広い面積であれば、施工費用は高額になり、業者による費用の差も大きくなります。

見積もりや相談段階で業者選定の基準を明確にし、後悔のない工事にしましょう。