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フローリングの張り替え費用とそれぞれの素材の特徴を徹底解説!

フローリングは数年経つと劣化が見られるようになり、表面の傷やきしみ、日焼けなどにより張り替えの必要性が出てきます。

しかし、新築の場合、張り替えリフォームの経験がない方が多く、費用や工事内容についてわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、フローリングの張り替え費用、フローリングの素材や特徴、具体的な工事内容などについて詳しく解説していきます。

これからフローリングの張り替えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

フローリングとは?

フローリングとは、床用に製造、加工された木材の一種で、複合フローリングと無垢フローリングの2種類が存在します。

  • 複合フローリング
  • 無垢フローリング

複合フローリングは下地の板に木目調の素材を張り付けたもので、素材が均質で反りや軋みなどが発生しにくく、耐久性があることが特徴です。

一方、無垢フローリングは1種類の天然木のみを使用しているため、木の質感を十分に感じることができます。また、天然木のため調湿機能があり、湿気に強いこともメリットです。

フローリングの費用はいくら?

フローリングの費用は床材の種類や施工面積、補修の有無、張り替えの工法などによりそれぞれ異なってきます。

それぞれについて詳細に解説していきます。

床材の費用

先ほどご紹介した複合フローリングか無垢フローリングによって、工事費用は変わってきます。

複合フローリング無垢フローリング
9,000~12,000円(1㎡) 11,000~14,000円(1㎡)

複合フローリングは木の素材を表面に張り付けたもののため、素材費用は無垢フローリングよりも安価であり、1平方メートルあたり9,000円~12,000円程度になります。

一方、無垢フローリングは全体に天然木を使用しているため費用は高くなり、1平方メートルあたり11,000円~14,000円程度 となります。

また、クッションフロアと呼ばれる塩化ビニールを主原料とする床材も存在します。

こちらは木の質感は味わえませんが、非常に安価でデザインが豊富なため、手軽なリフォームにはおすすめです。

施工面積による計算

フローリングの張り替え工事費用は面積に比例して高額になっていきます。

費用の計算は単価に平米数を掛け合わせて算出します。

ただし、部分的な補修は小さな面積でも割高になることもあるので注意しましょう。

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補修費用

フローリングを古いものから新しいものに張り替える時は、下地の状態を確認します。

その際、下地に大きな劣化や腐食が見られた場合は、上のフローリングにも不具合が生じてしまうため、補修を行う必要があります。

下地の傷みは業者に確認してもらわなければわからないため、予算を組む際には念のため補修費用もおり込んでおくと良いでしょう。

張り替えの工法による費用の違い

フローリングの張り替えリフォームには、重ね張りと張り替えの2種類の工法が存在します。

重ね張りは、既存のフローリングの上から新しいフローリングを重ねて張る方法です。

重ね張りのメリットとしては、既存のフローリングを撤去する費用などがかからないこと、手間が少なく短期間で安価に施工できることなどが挙げられます。

デメリットは下地を剥ぐことがないため、下地の状態がわからないことです。

また、重ねて張るため床が以前よりも若干高くなってしまうというデメリットもあります。

一方、張り替えは下地を剥がして新たにフローリングを張るため、下地の状態を確認でき、しっかりと補修を行うことができます。

しかし、廃材の処理や剥がす際の手間などから、施工期間や費用などのコストは重ね張りよりも大きくなります。

予算や築年数などに応じてどちらが良いのか判断しましょう。

フローリングの補修について

上述したように、下地が痛んでいる場合は補修をしてから張り替えを行う必要があります。

フローリングに補修が必要な具体的なケース、フローリングの補修費用について見ていきましょう。

フローリングの補修が必要なケース

フローリングの張り替えは10年~15年程度に1度必要です。

床下には湿気が溜まりやすく、シロアリなどの被害が発生しているケースもあります。このような場合は下地の補修も必要です。

また、元が和室では根太といわれる下地の間隔が広く作られている部分もあり、ここにフローリングを張るためには根太の調整も必要になってきます。

床下の傷みは素人には判断できません。10年を目途に、床鳴りがする場合は業者に判断をしてもらうようにしましょう。

フローリングの補修費用

フローリングの下地を補修する費用は6畳で5~7万円程度となっています。

一見高額に見える補修費用ですが、補修を行わないと新たなフローリングを張った後にトラブルが発生し、かえって施工費用が高額になってしまうこともあるため、問題があり場合は必ず補修を行いましょう。

なお、フローリングについた傷の補修であれば、1平方メートルあたり5,000円~8,000円程度で対応してくれます。

部分的な張り替えを行う場合

全体の張り替えを行う必要がなく、部分的な傷や劣化のみ見られる場合は、部分的な張り替えを検討しましょう。

その際、以下のことを注意しましょう。

周囲とマッチする素材を選ぶ

フローリングは突起の部分をもう一方のへこみにかみ合わせて、釘を使わずに固定して張っていきます。

フローリングを部分的に張り替える場合は、互いのフローリングをかみ合わされていた部分をボンドで接着していくことになりますが、数年経つと浮いてくる可能性もあります。

また、部分的な張り替えは、周囲の素材から見た目が浮いてしまうことがしばしばあります。

デザイン的にも既存のフローリング素材とマッチするものを選びましょう。

部分的な張替えの場合の費用

部分的な張り替えは1日の作業であっても手間がかかるため、通常よりも多めに費用を取られる可能性があります。

1日の作業費用は30,000円以上と見込んでおくと無難です。

部分的な張り替えは全額張り替えよりも費用はかからないものの、単価は通常よりも割高になると覚えておきましょう。

フローリングをDIYで張り替える場合

最近ではDIYにより手軽に張り替えをできるグッズが市販されており、ボンドや釘を使わないため初心者でも簡単に扱うことができます。

ただし、DIYグッズは多くが重ね張りを前提としたもので、条件が厳しい賃貸や下地にまだ劣化が少ない築年数の浅い物件にのみおすすめです。

下地の補修費用が惜しくて劣化が進む中で重ね張りをしてしまうと、後々大きな補修工事が必要になってしまいます。

10年以上経った物件はまず業者に床の状態を診断してもらいましょう。

賃貸のフローリング張り替えの注意点とおすすめの素材

賃貸にお住いの方は、床を傷つけてしまうと退去時の費用を心配していることもあると思います。

退去の場合、年に15%の減価償却がされ、長く住むほど借主の負担が減っていく仕組みになっています。

ただし、借主の故意や過失による破損などは全額借主の負担になってしまいます。

先ほどご紹介した賃貸物件のDIYなどは手軽ですが、もとの床材を傷つけたり、カビを付着させてしまったりすると、負担が生じる場合もありますので注意しましょう。

フローリングの張り替えを業者に依頼する際の注意点

これまでご紹介したように、フローリングの張り替えは業者に依頼すると間違いがありません。

業者に張り替えを依頼する際は、まず複数の業者から見積もりを取るように心がけましょう。

1社の見積もりが提示されただけでは、他者と費用を比較することができず、その地域の相場を知ることができないためです。

また、張り替えを依頼する際は床の状態、気になる点、張替え後の部屋のイメージなどを業者と共有することが重要です。

ただ業者にすすめられた床材を張り替えただけでは、施工後にイメージと違い後悔してしまうこともあります。

フローリングは長く付き合う重要な部分です。後悔がないように、業者とは綿密なコミュニケーションを取るように心がけましょう。

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