自宅に庭がある方にとって、ウッドデッキは憧れの存在ではないでしょうか。ただ、本当に設置する価値があるのか悩んでしまう方も多いはず。そこで今回は、リフォームのプロがウッドデッキを設置する利点や業者の選び方などについて紹介します。
ウッドデッキリフォームの5つの良いとこ
そもそも、ウッドデッキのリフォームにはどのような利点があるのでしょうか。
アウトドア体験ができる
ウッドデッキがあると、さまざまなアウトドア体験ができます。例えば家族や友人と集まってバーベキューしたり、椅子とテーブルを用意してお酒を飲んだりなどが楽しめます。
これまで以上に自宅の庭を有効活用することができるため、さらに庭への愛着を持つようになるでしょう。子供がいる家庭であれば、ウッドデッキに子供用プールを置くのも良いかもしれません。
開放感を与えてくれる
基本的に、ウッドデッキの高さは部屋の高さと同じにします。そうすることでリビングに奥行きが生まれ、ウッドデッキを設ける前よりも開放感ある空間になります。また、ウッドデッキは土と比べて足が汚れにくいため、気軽に庭へ出ても問題ありません。
洗濯物を干しやすくなる
気軽に外へ出られるということもあり、洗濯物が干しやすくなります。家によっては、2階のベランダしか洗濯物を干す場所が無い場合も。
しかし、ウッドデッキがあれば1階に洗濯物を干すスペースが生まれるため、これまで以上に気軽に干せます。大量の洗濯物や布団のような重たいものをわざわざ2回へ持っていく必要が無くなり、家事の負担を減らせます。
趣味のスペースが増える
ウッドデッキがあれば、ガーデニングやDIYなど趣味のスペースとして活用することもできます。もちろん、ウッドデッキを設けた機会に新しい趣味を初めて見るのも良いでしょう。
子供やペットの遊び場になる
庭があれば子供やペットの遊び場になりますが、汚れた足でリビングに入ってしまい、家の中が汚れてしまう場合があります。その上、足を洗わせるのも手間がかかってしまうでしょう。しかし、ウッドデッキの場合はそのようなことを考える必要はありません。
上記で述べたように、ウッドデッキは土と比べて足が汚れにくいです。そのため、汚れの心配をすること無く遊んでもらえます。ただし、子供やペットの遊び場にするのであれば、万が一に備えて転落防止のフェンスを設けておくと良いでしょう。
ウッドデッキは2つの種類に分かれる
ウッドデッキで使われる材料は、天然木と樹脂木という2つの種類に分かれます。それぞれどのような特性を持っているのでしょうか。
自然らしさが感じられる天然木
天然木は木の風合いが感じられることもあり、自然らしさを感じられる庭にしたい方におすすめ。断熱性能に優れている材料であれば、表面が熱くなりにくいという利点もあるため、夏でも快適に過ごせます。ただ、天然木にはハードウッドとソフトウッドの2種類に分かれるため、どちらが良いのか考える必要があります。
ハードウッドは耐久性に優れている反面、コストが割高。一方のソフトウッドは安い上に加工しやすいですが、耐久性が弱いという欠点があります。それぞれメリット・デメリットがあるため、しっかりと考えてから選びましょう。また、メンテナンスが大変であるというところも天然木のデメリットです。
耐久性重視なら樹脂木
樹脂木は天然木と比べて劣化しにくく、耐久性に優れています。湿気や日焼けにも強いため、できる限り長くウッドデッキの見た目を保ちたい方におすすめです。
また、樹脂木ということもあってシロアリの心配がいらないというところも魅力的なポイントといえるでしょう。メンテナンスも天然木と比べて簡単に行えるため、日頃忙しい方にも樹脂木が向いています。
一方、熱を吸収しやすいため、夏になるとウッドデッキが熱くなりやすいです。施工法も天然木と比べて複雑であるため、そこまで自由に設計できません。
リフォーム業者はどう探せば良い?
ウッドデッキは気軽にDIYできるものでは無いため、リフォーム業者に依頼するのがおすすめです。ただ、初めてリフォームする方にとってはどのように業者を選べば良いのか迷ってしまうかもしれません。そこで、ここではリフォーム業者の探し方についていくつか紹介します。
目的次第で依頼する業者が異なる
ウッドデッキの場合、目的次第で依頼する業者が異なります。家を購入する際にウッドデッキを付けてほしいのであれば、不動産業者に相談しましょう。問題なければ、追加費用を払うことでウッドデッキを付けてくれます。
サッと施工してもらいたい場合には、外構工事業者がおすすめです。特に新築の家であれば、外観に合わせてパターン化されたウッドデッキを取り付けてくれます。
デザインや耐久性などにこだわりがある方には、専門工事業者に頼んでみましょう。ウッドデッキに対する知識を持っているため、あなたの理想に合わせて計画してくれます。
実績重視で業者を探す
業者を探す際には、これまで何度もウッドデッキを施工したことがある業者に依頼するのがおすすめです。実績が多いリフォーム業者はさまざま家に設置してきた経験とスキルを持っているため、あなたの考えに合わせてウッドデッキを設置してくれます。また、過去にウッドデッキを設置した業者やウッドデッキの設置を専門に扱う業者であれば、サンプルを見せてくれるでしょう。
複数の業者に見積もって比較
ウッドデッキの設置費用や施工期間は業者によって異なるため、複数の業者に見積もってもらいましょう。ついつい安いところに依頼したくなるかもしれませんが、極端に安い場合は注意が必要。
未熟な職人や質の悪い材料を使ってコストを削減している恐れがあり、後々に後悔してしまうかもしれません。適正価格がどのくらいなのか知るためにも、必ず複数の業者に見積もって比較してみましょう。
保証の有無もチェックしよう
万が一のことを考えて、保証やアフターフォローの有無も確認しておきましょう。それらがあれば、設置後にトラブルが起きても安心です。反対に保証やアフターフォローが無ければ、自分で対処しなければなりません。
ウッドデッキのリフォーム費用
ウッドデッキの設置費用は、使われる材料で1平方あたりの費用が異なります。天然木は上記で述べたようにハードウッドとソフトウッドに分かれており、ソフトウッドであれば1.5万円以上、ハードウッドであれば2.5万円以上が相場です。一方の樹脂木は、ハードウッドと同じく2.5万円以上。
もちろん、屋根やフェンスといったオプションをつければ、さらに費用が増えます。具体的な費用に関しては、リフォーム業者に見積もってもらいましょう。
ウッドデッキのメンテナンス方法
せっかくウッドデッキを使うのであれば、できる限り綺麗なままで維持したいですよね。そこで、最後にウッドデッキのメンテナンス方法について紹介します。
デッキブラシや高圧洗浄機で掃除
耐久性は材料で異なりますが、長い間放おっておくと苔や汚れが付いていまします。そのようなときには、デッキブラシや高圧洗浄機で掃除してあげましょう。また、天然木の場合はササクレやトゲが発生することもあります。残しておくのは非常に危険であるため、サンドペーパーや電動サンダーを用いて除去しましょう。
砂ぼこりはこまめに取ろう
砂ぼこりは、木材の乾燥を早めてしまう原因になります。また、木材を腐らせてしまう菌が含まれている場合もあり、劣化のスピードが早まってしまいます。ですので、苔や汚れだけではなく、砂ぼこりもこまめに取りましょう。
ウッドデッキを撤去するときは?
メンテナンスでの維持が難しくなってきた場合は、ウッドデッキを撤去する必要が出てきます。
自分で撤去する際は約10,000円前後。業者に頼むとしたら規模によりますが20,000円~150,000円ほどかかるケースがあります。
ウッドデッキリフォームをする際は、維持のことなども計画的に考えないと、余計なお買い物になってしまうこともありますので注意が必要です。
ウッドデッキで理想的な庭に
今回は、ウッドデッキを設置する利点や業者の選び方などについて紹介しました。ウッドデッキは材料によってメリット・デメリットが異なるため、予算を考えつつ、理想的な計画を立ててみてください。