「殺風景な庭をどうにかしたい…」
「もう少しおしゃれにしたいけど、どうすればいいのか…」
もし上記のような悩みを抱えているのであれば、砂利で庭を舗装してみるのはどうでしょうか。この記事では、庭の砂利舗装におけるメリット・デメリットや費用といった基本情報について紹介します。庭に悩みを持っている方や舗装しようか悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 庭を砂利で舗装する8つのメリット
- 庭を砂利で舗装する8つのデメリット
- デメリット①掃除がしにくい
- デメリット②車輪が動きにくい
- デメリット③子供が遊んでしまう
- デメリット④怪我してしまう恐れがある
- デメリット⑤色次第では汚れが目立ってしまう
- デメリット⑥種類が多いが故に迷いやすい
- デメリット⑦うるさい
- デメリット⑧砂利が散らばってしまう
- 砂利を選ぶ上でのポイント
- 砂利にはどんな種類があるの?
- どんな庭にも合わせやすい白玉砂利
- ベーシックな白砕石砂利
- 雰囲気が変わる金華砂利
- 大きい砂利なら青砕石砂利
- 洋風を目指すならチョコレートロック
- 暗い場所にぴったりな赤玉砂利
- 艶やかさが魅力的な那智黒石砂利
- 防犯にも使える大磯砂利
- さまざまな色を組み合わせた五色砂利
- 敷くだけはもったいない?砂利舗装のアレンジ
- DIY好き必見!自分で舗装する際の流れ
- 勝手に捨てるのはNG!砂利の撤去方法
- 庭に砂利を敷いておしゃれな庭にしよう!
庭を砂利で舗装する8つのメリット
庭を砂利で舗装することには、8つものメリットがあります。それぞれ具体的にどのようなものなのでしょうか。
メリット①防犯
どんな方であれ、空き巣や不法侵入といった犯罪に巻き込まれるのは避けたいですよね。そんな時に役立つのが砂利です。砂利を敷くことで足音が出やすくなり、侵入しにくくなります。防犯砂利として販売されている製品もあるため、万が一に備えた対策をしたい方にも向いています。
メリット②砂利舗装の費用が安い
庭の舗装はさまざまありますが、その中でも砂利はコストを抑えて舗装できます。砂利の舗装には1平方メートルでおよそ2,000円~3,000円ほど費用で収まります。実際にどのくらいの差があるのか、他の舗装方法をいくつかピックアップして比較してみましょう。
舗装方法 | 1平方メートルあたりの費用 |
砂利 | 2,000〜3,000円 |
アスファルト | 3,000〜5,000円 |
インターロッキングブロック | 7,000〜9,000円 |
人工芝 | 6,000〜10,000円 |
ここではアスファルト・インターロッキングブロック・人工芝の3つをピックアップしてみましたが、それらと比べて砂利が一番安いことが分かります。具体的な費用は業者の見積もりや使用する砂利の種類によって異なりますが、それでもリーズナブルな舗装方法です。
なお、砂利以外の舗装方法におけるメリット・デメリットが知りたい方は、以下のリンク先をクリックしてみてください。
砂利以外の舗装方法について知りたい方はこちら
メリット③水はけが良い
雨が降った時、庭がベチャベチャになってしまうといったトラブルを抱えている方もいることでしょう。地面がぬかるんでいたり水たまりができていたりする場合、どうしても快適な庭とはなりません。
砂利の場合は水はけが良いことから、そのようなトラブルを防げます。もし水はけを重視しているのであれば、ぜひ検討してみましょう。
メリット④水道やガスなどのトラブルに対処しやすい
水道管やガス管などは庭に埋め込まれている時は多く、トラブルが起きた時は掘り起こす可能性があります。砂利であれば、掘り起こしやすいことからトラブルに対処しやすく、他の舗装と比べて手間がかかりません。
もし庭がコンクリートであれば、一旦壊して再度打ち直さなければなりません。砂利には無いようなメリットもありますが、トラブルが起きればかなり手間がかかってしまいます。
メリット⑤他の舗装に変更可能
砂利は他の舗装に変更しやすい方法です。もしコンクリートやアスファルトであれば、業者を呼んで壊さなければならず、大がかりな工事が必要です。砂利の場合はそこまで手間がかからない上に、一部だけの変更であれば自分でできます。
なお、砂利の撤去費用は別の項目で紹介されているので、気になる方は「勝手に捨てるのはNG!砂利の撤去方法」という項目の内容を読んでみてください。
メリット⑥DIY可能
ちょっとした部分に砂利を敷きたい程度であれば、DIYでも可能です。作業工程も、ホームセンターやネットショップで砂利を購入し、敷くだけでOK。範囲が広いと他の工程が必要になりますが、「花壇周辺だけ砂利を敷きたい」といったものであれば自分でもできます。
メリット⑦土砂防止
風が強い日だと、庭の土砂が窓についてしまう可能性があります。掃除の手間を増やしてしまうことになりますが、砂利であれば土砂が上がらず、そのような掃除を減らせます。
メリット⑧壊れない
コンクリートやアスファルトの場合、経年劣化によってひび割れや穴ができてしまうことがあります。砂利の場合はそのような心配がいらない上に、タイヤ痕のような汚れも目立ちません。仮に汚れが付いたとしても、水はけの良さから基本的に雨で流れてしまいます。
庭を砂利で舗装する8つのデメリット
残念ながら砂利の舗装はメリットだけではなく、デメリットもあります。一体どのような欠点を抱えているのでしょうか。
デメリット①掃除がしにくい
キレイな庭を保つためにも、定期的に掃除をする方は数多くいます。砂利の場合は落ち葉や木の枝などを掃く際に砂利を巻き込んでしまうため、掃除しにくいというデメリットがあります。
また、積もった雪を除去する際にも砂利を巻き込んでしまいます。そのため、雪国に住んでいる方には不向きな舗装といえます。
デメリット②車輪が動きにくい
ベビーカーやキャリーカートなどを使っている場合、砂利の上だと上手く動かない可能性があります。コンクリートやアスファルトであれば問題なく動かせますが、砂利の場合は車輪に砂利が引っかかってしまい、動きにくくなります。
デメリット③子供が遊んでしまう
子供がいる場合、好奇心から砂利を遊び道具として扱ってしまうかもしれません。最悪の場合、砂利を投げて近隣住民に迷惑をかけてしまったり、窓や網戸に傷を入れてしまったりする可能性もあります。
もし子供がいるのであれば、そのことを配慮しながら庭の舗装を考えてみましょう。そうすることで、子供による予想外のトラブルを防げます。
デメリット④怪我してしまう恐れがある
砂利はデコボコしていることから、引っかかって怪我してしまう場合があります。砂利には丸っこいものもあれば砕いただけのものもあり、後者であれば転んだ際に出血してしまうかもしれません。
また、ペットがいる場合にも注意が必要です。ペットは常に裸足であるため、角ばっている部分を踏んで怪我してしまう恐れがあります。犬や猫などがいる家庭ならば、丸っこい砂利や自然に作られた砂利などを選びましょう。
デメリット⑤色次第では汚れが目立ってしまう
白色系の砂利であれば、汚れやコケがつくと目立ってしまいます。特に庭の端っこにある砂利やあまり動かしていない砂利の場合は汚れが出てしまいやすく、いつの間にか見栄えの悪い庭になってしまいます。
もし汚れが目立たない庭にしたいのであれば、明るい色では無く暗い色を選ぶようにしましょう。
デメリット⑥種類が多いが故に迷いやすい
砂利には白玉砂利や青砕石砂利、チョコレートロックといった種類があります。そのため、初めて舗装してもらう方にとってはどれが良いのか迷ってしまうかもしれません。後ほど主な砂利の種類について紹介するので、すぐにでもチェックしたい方は「砂利にはどんな種類があるの?」という項目を読んでみてください。
デメリット⑦うるさい
上記で述べたように、砂利は音が鳴ることから防犯として役立ちます。ただし、一方でうるさいと思ってしまうかもしれません。特に考えないまま購入すると、予想していた以上の音が出てしまったり、そもそもの音が気に入らなかったりするかもしれません。
もし静音性を求めるのであれば、道路舗装にも使われているアスファルトを検討してみましょう。別の記事でアスファルトのことをまとめているため、そちらを読んでみてください。
アスファルトに関する基本情報はこちら
デメリット⑧砂利が散らばってしまう
砂利はコンクリートやアスファルトのように強く押し固められているわけではありません。そのため、突風や大雨によって、庭に敷き詰められた砂利が散らばってしまう可能性があります。最初は問題なくとも、段々と砂利の量が減ってきていることに気づくはずです。
砂利を選ぶ上でのポイント
砂利は種類が多いため、どれが良いのか迷ってしまいます。そこで、ここでは砂利を選ぶ上でのポイントについて3つ紹介します。
ポイント①砂利の大きさ
砂利のサイズは、大・中・小の3つに分類されています。それぞれサイズごとに適した場所があるため、砂利を敷く場所に合わせて選んでみましょう。
大きいサイズの砂利は庭木周辺や人があまり入らない場所に適しています。ただし、庭木周辺の場合は丸っこい砂利を選ぶようにしましょう。尖った砂利の場合、庭木を傷つけてしまいます。
中くらいのサイズは幅広い場所で使うことができ、小さい砂利と組み合わせることもあります。オーソドックスなサイズということもあり、庭以外に駐車場の舗装として利用する方も。なお、駐車場に使う場合は2cmほどの尖った砂利が適しています。
小さいサイズは基本的に庭の舗装として使われており、引っかかりにくいです。そのため、「砂利で舗装したいけど、つまずくかもしれない…」と思っている方にもおすすめです。
ポイント②砂利の色
砂利には白やグレー、ピンクといった色があります。同じ色を使って統一感を演出してみるのはもちろんのこと、数種類の砂利を混ぜてカラフルな庭を作ってもるのも良いでしょう。ただし、色によっては汚れが目立ってしまうこともあるため、その点を考慮しながら選んでみてください。
ポイント③砂利の価格
砂利はホームセンターやネットショップなどで入手できますが、砂利の種類や量などによって価格が異なります。ネット上で買う場合には、送料もかかってくるでしょう。高価なものを買っても自分の庭に合わなければ意味が無いため、事前の計画や予算に合わせて検討してみましょう。
また、「ホームセンターとネットショップのどっちで買うのか?」ということも大切です。ホームセンターであれ直接砂利の形や色合いなどを見られますが、近くにない人にとってはわざわざ行くのが面倒でしょう。
反対にネットショップの場合は、近くにホームセンターが無い方でも気軽に購入できます。ただし、砂利の形や色合いなどを直接チェックできないことから、ネット上の製品画像と実物のギャップが生まれてしまう恐れがあります。
砂利にはどんな種類があるの?
理想的な砂利を見つけるために、もう少し砂利の種類について深く見てきましょう。ここでは、白玉砂利や金華砂利などの種類をピックアップしました。
どんな庭にも合わせやすい白玉砂利
白くて丸い白玉砂利は、どんな庭にも合わせやすいオールマイティーな砂利です。そのため、モダンな雰囲気を求めている方や可愛らしい庭にしたい方などにもおすすめ。天然の大理石を用いた白玉砂利であれば、色褪せの心配がいりません。
ベーシックな白砕石砂利
ベーシックな砂利を求めているのであれば、白砕石砂利はどうでしょうか。グレーっぽさがある白色の砂利で、白玉砂利とは正反対に角ばっています。洋風でも和風でも合わせやすく、玄関先のアプローチや駐車場に敷いても問題ありません。
雰囲気が変わる金華砂利
金華砂利は丸みを帯びた砂利で、雨で濡れた時と乾いた時で雰囲気が変わります。乾いている時はブラウンやグレーっぽい砂利ですが、濡れると色が濃くなる影響で深いブラウンやブラックっぽさが生まれます。雰囲気が変わることもあり、どんよりとした気分になってしまう雨の日でも楽しめます。
大きい砂利なら青砕石砂利
大きなサイズの砂利を探しているのであれば、青砕石砂利を候補としてみましょう。青く角ばっている砂利であることから庭木周辺には向いていませんが、壮大な雰囲気を演出したい時にぴったりです。こちらも金華砂利同様に濡れることで雰囲気が代わることから、雨の日でも楽しめます。
洋風を目指すならチョコレートロック
洋風な庭を作り上げたい方には、チョコレートロックがおすすめ。名前通りチョコレートのような色合いの砂利で、ナチュラル感を演出できます。お菓子っぽさもあることから、メルヘンチックな庭を目指す方にうってつけの砂利です。
暗い場所にぴったりな赤玉砂利
庭によっては、日が当たらずに暗くなってしまう場所があるかもしれません。そのような場所にぴったりなものが赤玉砂利です。鮮やかな赤色をしており、暗い場所の明るく変えたい時に役立ちます。
基本的には洋風な庭を目指す向けの砂利であり、レンガと組み合わせてみるのもおすすめ。雨で濡れるとワインレッドのような色合いになり、高級感が演出されます。
艶やかさが魅力的な那智黒石砂利
那智黒石砂利は、濡れているような艶やかさが魅力的な砂利です。和風の庭を目指す方におすすめで、実際に日本家屋の土間やアプローチでも用いられています。
防犯にも使える大磯砂利
空き巣対策として砂利を用いるのであれば、大磯砂利が良いでしょう。1cm以下の小石が多い砂利で、和風洋風を問わず幅広い庭で使いやすいものです。防犯目的でも活用できるため、おしゃれかつ防犯という一石二鳥な砂利といえます。
さまざまな色を組み合わせた五色砂利
複数の色を組み合わせた五色砂利は、那智黒石砂利と同じく和風の庭に向いています。一つ一つの色は渋めですが、数種類あるおかげで賑やかな雰囲気を演出。庭のアクセントとしても使える砂利です。
敷くだけはもったいない?砂利舗装のアレンジ
オリジナリティがある庭を目指すのであれば、砂利舗装をアレンジしてみましょう。
コンクリートと組み合わせてみる
白色のコンクリートと色が付いている砂利を用いることで、コントラストが楽しめます。組み合わせ方はさまざまあり、主なものとしては飛び石の周辺や駐車場の轍部分など。その上、コンクリートが持つ殺風景な雰囲気も緩和できます。
レンガと組み合わせてみる
コンクリートではなく、レンガと組み合わせてみるのもおすすめ。特に洋風な庭を目指す方にぴったりな方法であり、レンガを使ってちょっとした道を作ってみるのもいいでしょう。
玄関のアプローチにも使ってみる
ここまで何度も登場しているように、庭ではなく玄関のアプローチとして砂利を使ってみるのもおすすめです。色合いを考えて敷くことで、おしゃれな入り口になります。
DIY好き必見!自分で舗装する際の流れ
砂利を使った舗装はDIYでもできるものですが、具体的にどのように進めればいいのでしょうか。ここでは、自分で舗装する際の流れについて紹介します。
①必要な砂利の量を測定
まずは縦の長さと横の長さを掛けて施工面積を算出し、必要な砂利の量を測定していきます。砂利は3〜5cmほどの厚さが一般的ですが、密度を高めるために砂利の大きさから2〜3倍の厚みを目指すのがおすすめです。
量に関しては、1平方メートルに1cmの厚みで砂利を敷く場合に20kgほど必要とされています。このことを基準に算出した結果を使って必要な量を決めましょう。
②土地を整地
次に行うことは、土地の整地と転圧です。この作業をきちんとしていなければ、綺麗に砂利を敷けません。施工部分に生えている雑草を抜いて整えた後、転圧します。転圧することで地面をならすだけではなく、砂利が土の中に埋もれてしまうことを防ぎます。
転圧に関しては、転圧機があるとスムーズに作業できます。ただ、舗装したい方の中には「わざわざ転圧機を購入するのはちょっと…」と考えてしまう方もいるはず。もしそうであれば、転圧機を書くのではなくレンタルしてみるのが良いでしょう。
③防草シートを敷く
整地・転圧が終われば、次に防草シートを敷きます。砂利を敷いただけで雑草対策にはならないため、今後の手間を増やさないためにも防草シートを使いましょう。ちょっとした隙間から雑草が生えてしまわないためにも、端までしっかりと敷くことが大切です。
④砂利を敷いてならしていく
最後に、砂利を敷いてならしていきます。もし砂利が余った場合は残しておくことで、減った部分に足すことができます。
DIYではなく、業者に依頼した場合は?
DIYではなく業者に任した場合には、上記で紹介したように1平方メートルあたり2,000〜3,000円かかります。諸経費がかかるとはいえ、そこまで大がかりな工事にはならないため、施工範囲が広い時やプロに任せたい時に業者へ相談してみましょう。
勝手に捨てるのはNG!砂利の撤去方法
ここまで砂利の舗装放送を紹介してきましたが、意外にも撤去方法は知られていません。舗装を変える時や余った砂利を処分したい時のために、最後は砂利の撤去方法を紹介します。
ホームセンターや造園業者などに処分してもらおう
砂利は燃えないゴミとして処分することはできず、ホームセンターや造園業者などに処分してもらわなければなりません。勝手に河川や山に捨てれば不法投棄となるため、絶対にやめておきましょう。
ホームセンターでの処理は残念ながら限られており、その上に新しく買った砂利との交換という条件が設けられていることもあります。反対に造園業者の場合は日常的に使うことから、積極的に回収してもらえます。
業者に処分を依頼する際の相場
業者に処分してもらう場合、1kgあたり約40円プラス諸経費と考えておきましょう。諸経費は人件費や回収する方法などによって異なるため、複数の業者に見積もってもらうのがおすすめ。いくつかの業者に見積もってもらうことで、費用や業者の雰囲気などを比較できます。
庭に砂利を敷いておしゃれな庭にしよう!
今回は、庭に砂利を敷くメリット・デメリットや砂利の種類、舗装する際の流れについて紹介しました。砂利の舗装に関する基本情報をまとめたこともあり、読む前よりも知識が増えたことでしょう。ぜひこの記事を参考にしながら、砂利の舗装を検討してみてください。