おしゃれで快適なキッチンは、いつの時代も主婦の憧れ。毎日使う場所だからこそ、家を建てるときはこだわって選びたいですよね。
しかし、キッチンは何かと選択肢が多いので「どれを選べばいいか分からない」「I型やL形って何?」と悩んでいるのではないでしょうか。
当記事では、新築やリフォーム時に知っておきたいキッチンの選び方について紹介します。最後まで読むことで、自分にぴったりのキッチンを選べるようになるので、ぜひ参考にしてみてください!
基本的なキッチンの選び方
キッチンはデザインだけでなく、機能性を重視して選ぶことが大切です。機能性がいいキッチンは、毎日の面倒な家事を快適にサポートしてくれます。
長期間にわたって毎日使うものなので、できるだけ妥協せずに良いものを選びましょう。では、キッチンを選ぶときに押さえておきたい5つのポイントを紹介します。
掃除しやすい素材を選ぶ
キッチンの選び方で最も重視したいのが、汚れにくく掃除がしやすいキッチンということ。シンクや作業台、コンロ周りやレンジフードが掃除しやすいと、キッチンを常に清潔に保てます。
料理を作るのは楽しくても、片付けや掃除は面倒な作業です。汚れにくく掃除がしやすいキッチンならひと拭きでキレイになりますが、汚れがつきやすいキッチンだと掃除に時間がかかってストレスになります。
掃除が面倒で放置すると、汚れがこびりついて取れなくなってしまうことも。そうなると見た目が悪いですし、買い替えが必要になる場合もあります。
食事を作る場所なので、常に衛生的に保つためにも掃除がしやすいキッチンを選びましょう。フラットなデザインのキッチンなら見た目がおしゃれで、掃除もしやすいのでおすすめです。
作業台の高さを確認する
作業台の高さが体と合うと、料理するときに快適です。作業台の高さは80~90㎝が一般的。今使っている作業台の高さが使いづらくなければ、既製品で問題ないでしょう。
身長の関係で既製品の作業台が使いづらい場合は「身長(cm)÷2+5」の計算式で最適な高さを算出してみてください。身長が142㎝なら76㎝の作業台が最適、身長が175㎝なら92.5cmの作業台が最適な高さです。
夫婦で一緒に料理する家庭なら、夫婦の身長に合わせて選びましょう。料理が苦手なパートナーでも、キッチンが快適なら料理を手伝ってもらえるかもしれません!
食洗器を付けると便利
夫婦共働きだったり、家事育児で忙しいときに便利な食洗器。キッチンにビルドイン食洗器を組み込んでしまえば、使い勝手が良く見た目もすっきりします。
家事の時間が短縮でき、冬場は手荒れの防止にもなって便利。高温のお湯で一気に洗浄し、一気に乾燥させるので、手洗いするよりも衛生的です。
食洗器に対応していない食器があったり、洗浄に時間がかかるばど、デメリットもあります。しかし、それ以上にメリットが大きいので、新しくキッチンを購入するなら初めから食洗器を組み込むのがおすすめです。
床やインテリアの色と合うようにする
キッチンの色は、意外とカラーバリエーションが多いので迷ってしまうかもしれません。キッチンをおしゃれに見せたいなら、床やインテリアの色合いとコーディネートして選びましょう。
オープンスタイルのキッチンなら、床の素材や色合いと合わせることでリビングと一体感が生まれます。ホワイトやグレーで無機質な雰囲気にしたり、床と全く違う色でアクセントにしてもおしゃれです。
キッチンの色は基本的に後から変えられないので、床やインテリアと合わせて考えて選ぶのがポイント。迷ったら床と同じような木目調にするなど、素材や色合いを揃えれば失敗が防げます。
省エネ性能をチェック
長期的に節約することを考えるなら、省エネ性能が高いエコキッチンがおすすめ。センサーに手をかざすだけで吐水と止水ができるハンズフリー水栓や、エコ機能搭載のレンジフードなどがあります。
省エネタイプの食洗器やコンロもあり、毎月の光熱費が安くなるのでお得です。マイホームは長く暮らす場所なので、毎月少しずつの節約が大きなコストカットにつながります。
最新式の省エネキッチンにする場合、初期費用は普通のキッチンよりも高くなりがち。しかし長期的に考えると節約になるので、初期投資額に余裕がある場合は検討してみてください。
I型・L型・対面型キッチンの比較
キッチンを選ぶとき「I型・L型・対面型」という選択肢が出てきます。初めてキッチンを選ぶ場合、型とは何を指すのか分かりづらいですよね。
それぞれのキッチン型にはメリット・デメリットがあるので、家の広さやライフスタイルによって適切なものを選ぶ必要があります。見た目重視で憧れのキッチンを作っても、実際に使ってみると使いにくいなどデメリットが生じるかもしれません。
では「I型・L型・対面型」それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
I型キッチンのメリット・デメリット
I型キッチンは、シンク・作業台・コンロが一列に並んだ形状のキッチンのこと。壁付けされることが多いスタンダードなキッチンで、使い勝手が良いことから人気のタイプです。
I型キッチンのメリットは、スペースを有効活用してリビングが広く取れること。また、他ののタイプに比べるとシンプルな作りなので、リーズナブルな価格で設置できることもメリットとして挙げられます。
I型キッチンのデメリットは、キッチンの横幅が長いので導線が悪いこと。冷蔵庫や電子レンジ、食器棚を横に並べるとさらに横への移動が多くなってしまいます。また、キッチンで作業する後姿がリビングから丸見えになってしまうので、見られたくない人にとってはデメリットになってしまいます。
L型キッチンのメリット・デメリット
L型キッチンは、シンクとコンロが90度で向かい合う形をしているキッチン。広くスペースが取れるので、家族が多い家庭にぴったりの形状です。
L型キッチンのメリットは、作業スペースや収納スペースが広く取れること。また、調理するときの導線が短いので、効率よく作業ができます。
L型キッチンのデメリットは、角があるので収納がデッドスペースになりやすいところ。また、冷蔵庫や食器棚のスペースが確保しにくいことも、デメリットとして挙げられます。
対面型キッチンのメリット・デメリット
対面型キッチンとは、キッチンとリビングが壁で遮られていない形状のキッチンのこと。近年では、キッチンを壁から話した「アイランドキッチン」や、キッチンの片方が壁とつながった「ペニンシュラキッチン」が人気です。
対面型キッチンのメリットは、リビングにいる家族とコミュニケーションがとりやすいこと。また、開放感があっておしゃれなことや、作業しやすくなることもメリットとして挙げられます。
対面型キッチンのデメリットは、リビングに調理中のニオイが充満してしまいがちなところ。また、シンクやコンロ前に壁がない「アイランドキッチン」はおしゃれですが、水はねや油はね対策、掃除が大変になる場合があります。
キッチン天板の選び方
食材を切ったり調理する作業台は、天板の素材によって価格や使い勝手が変わってきます。ステンレスや人工大理石など、種類が豊富で迷ってしまいますよね。
では、キッチン天板に使われる素材の特徴を見ていきましょう。素材の特徴を考慮して、自分の用途に合った天板を選んでみてください。
衛生的なステンレス
キッチン天板で使い勝手が良いのは、ステンレス。レストランの調理場などでも使用されるほど使い勝手がいいキッチンで、耐水性・耐熱性・耐久性に優れています。
コスト面でもリーズナブルなので、昔から人気の素材です。ニオイがつきにくく、シンクとのつなぎ目がシームレスになるので、衛生的に保てるのが嬉しいポイントです。
無機質な雰囲気になってしまいますが、シャープなデザインが作れるので、近年ではデザイン面でも人気が再燃しています。
耐久性に優れる人工大理石
ステンレスよりもデザイン性を重視するなら、人工大理石がおすすめ。人工大理石はアクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分とした素材で、耐水性・耐久性に優れています。
カラーバリエーションが多くておしゃれなのが最大のメリット。見た目が良いだけでなく、ある程度耐久性にも優れているので、多くの住宅で採用されています。
ただ、人工大理石は熱や液体のシミで変色してしまったり、重いものを落とすと稀に天板が割れてしまうので要注意。また、シンクの継ぎ目から劣化し始めるので、できるだけシームレスに近いものを選ぶのがおすすめです。
耐熱性に優れたセラミック
他のどの素材よりも耐熱性に優れているのが、セラミックのワークトップ。短時間であれば高温のフライパンや鍋を直置きできます。
また、セラミックの天板は固いので、包丁の刃が直接当たっても傷つきません。たわしでゴシゴシ洗っても傷が入らないので、不器用な人でも安心して使用できます。
調味料などの汚れもしみこみにくく、長期間にわたってキレイな状態を保てるのが嬉しいポイントです。
キッチンの選び方まとめ
キッチンはさまざまな種類があるので、どれを選べばいいか分からなくなってしまいますよね。そんなときは当記事を読み返して、デザインと機能性のバランスを考えながら自分に合ったキッチンを選びましょう。
キッチンの機能性や型、天板などを1つ1つ選んでいけば、自分にとって理想的なキッチンができるはず。おしゃれで快適なキッチンなら、毎日の家事が楽しくなります。
マイホームのキッチンは長期間、毎日使用するものなので、妥協せずに選んでみてください。じっくり考えて選んだキッチンなら、きっと健康的で素晴らしい未来へ導いてくれるはずです。