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屋根修理は詐欺に要注意!詐欺にあわないために効果的な5つの方法

突然屋根の修理業者が訪問してきて、「屋根が劣化しているからすぐに修理したほうが良い」「すぐに屋根を修理しないと危険だ」などと言う詐欺が最近は増えてきています。

すべてが詐欺というわけではありませんが、急に訪問してきて屋根の劣化を指摘してくる業者は怪しいことが多いです。詐欺業者に騙されると高額な費用を払うことになるだけでなく、工事もきちんと行われないため、屋根の修理をまた行わなければいけなくなります。

今回は屋根の修理詐欺にあわないためにも、屋根の修理詐欺の実際の手口や、屋根の修理詐欺に引っかからないための対策をご紹介していきます。手口や対策を知っておくだけで屋根の修理詐欺にあう確率は減らせるので、ぜひ最後までご覧ください。

屋根修理は詐欺が多い!実際の手口4選

まずは屋根の修理詐欺の手口から見ていきましょう。詐欺業者に騙されないためにも、どんな手口で騙そうとしてくるのか知っておいてください。

急に訪問して屋根の劣化を指摘

屋根の修理詐欺に多いケースが、急に面識のない業者が訪問してきて屋根の劣化を指摘してくるというものです。通りがかったときに偶然見えたというケースや、近所の屋根を工事しているときに見えたなどと言って訪問してきます。

工事費無料だと偽る

火災保険が適用されて工事費が無料になると説明してくる詐欺業者も多くいます。火災保険は台風や強風などで被害が出た部分の修理工事代金を保険会社に負担してもらう保険です。

ですが、申請が下りるには風災保険が付いている場合のみで、審査基準や金額も保険会社によって異なり、工事費用が無料になるとは限りません。詐欺業者は必ず無料になると説明してきますが、100%無料になることはないので、工事費無料だと言ってくる業者には注意しましょう。

キャンペーンで高額値引きをする

今ならキャンペーンで大幅値引きが可能と言ってきたり、目立つ物件なので宣伝になるため値引きします、などと言ってくる場合は怪しい業者の可能性が高いです。

もともと値引きした価格が適正価格の可能性も高く、ただの営業トークだと割り切って考えましょう。また、高額値引きされた価格でも相場より高い可能性が高く、ボッタクリ業者の可能性があるので、他の業者にも見積もりをしてもらった方が安全です。

メーカーを装って嘘の点検に来る

ハウスメーカーや屋根材メーカーを装い、点検費無料や工事費無料と偽る詐欺手口も多くなっています。ですが、 ハウスメーカーの点検や屋根材のリコールは、事前に連絡が入りスケジュールを調整してから行うことが一般的なので、急に来ること自体が怪しいのです。

急にハウスメーカーを名乗る業者が来た場合や、屋根材メーカーを語る業者が来た場合は、名刺を受け取って担当者名、住所、電話番号などをメモしておきましょう。

屋根修理の詐欺業者に引っかからない対策

ここからは屋根修理の詐欺に引っかからない対策をご紹介していきます。高齢者の場合や女性だけで暮らしている場合は、詐欺業者に狙われる可能性が高くなるので注意してください。

1人で考えない

急に詐欺業者が来て「すぐに屋根の修理をしないと危険」「雨漏れする可能性が高い」などと言われても、1人で考えすぎないようにしましょう。とにかく1度は業者に帰ってもらって、家族や信頼できる友人に相談してみましょう。

誰かに相談してから決めると業者に言ってもしつこい場合や、相談することを嫌がる業者は詐欺の可能性が高くなるため覚えておいてください。

他の業者にも見てもらう

屋根が劣化していると急に訪問してきた業者に言われても、その業者の意見だけを聞かないで他の業者にも屋根を見てもらいましょう。詐欺業者の場合は屋根の劣化がない場合や、業者が瓦を割っている可能性があります。

急に訪問してきた業者のことを信頼しすぎず、信頼できる業者やネットでおすすめされている業者に一度屋根を点検してもらった方が、本当の屋根の状態は分かります。

点検時の写真を見せてもらう

屋根の点検をしてもらった後には、写真をもらうことを忘れないでください。屋根は普段見えない場所なので、業者側が嘘を付く可能性があります。信頼できる業者は言わなくても写真を見せてくれますが、詐欺業者は写真を見せてくれないことが多いです。

写真がないと言ってくる業者や写真撮影を断る業者のことは信頼しないでください。

契約は書面で行う

屋根の修理の契約は、必ず書面で行うようにしましょう。口約束のみで終わらせる場合は、丁寧に工事をしてくれる保証がありません。手を抜いていると指摘をしても、契約に入っていないと言われる可能性が高いです。

契約書を書いてくれない業者は詐欺目的の可能性が高いので、契約しないでください。

工事代金を先払いしない

屋根の修理代金は工事が終わってから支払うようにしましょう。工事前に工事費を半分払い、工事後に半分払うケースは信頼できる業者でもありえますが、工事前に全額払うことはありません。

契約前に工事代金を全額払うように言ってくる業者は詐欺業者の可能性が極めて高いので注意しましょう。

屋根修理を任せたい信頼できる業者の特徴

ここからは詐欺業者ではない、信頼できる業者の特徴をご紹介していきます。信頼できる業者の特徴を知っておくことでも、詐欺業者に引っかかる可能性が減らせるので確認していきましょう。

原因調査でも屋根まで上がる

一般的に屋根の修理は、屋根の異常を発見して業者に連絡をしてから、業者が調査してくれます。最初の調査段階で屋根の上に上がり、屋根を直接見て確認する業者は信頼できる業者です。

屋根を直接見ることで、屋根が劣化した原因を特定できるので、信頼できる業者はすべてこの作業を行っています。また、屋根だけでは原因を特定できなかった場合は屋根裏をチェックすることもあるので覚えておきましょう。

原因を写真で説明して修理方法も説明してくれる

信頼できる業者は屋根に上がって、屋根の写真を撮影した上で、どうやって直すのかや見積もりを提示してくれます。屋根の状況や修理方法を説明した上で見積もりを出してくれるため、相談者も安心できます。

反対に詐欺業者の場合は、屋根に上がったとしても写真を撮影しなかったり修理方法を教えてくれません。これは、撮影をせずに修理方法も教えないことで高額な修理費用を得るためです。

屋根に上がり、写真を撮影して丁寧に修理の説明までしてくれることで信頼できる業者だと判断できるので、きちんと確認していきましょう。

見積書の内訳が丁寧に書かれている

信頼できる業者は、見積り金額の内訳まで丁寧に書いてくれます。材料費や工事の種類、人件費などの料金が記載されているので、1つ1つ確認していきましょう。

詐欺業者の場合は材料費や工事の種類を記載せずに、工事代金一式などの記載がほとんどです。工事代金一式が相場より高くなっていることも多く、仮に工事代金を割引したとしても、相場より高いため注意してください。

アフターフォローもしっかりしている

多くの信頼できる業者は、一定期間内に屋根が劣化した場合無償で修理を行うアフターフォロー制度を用意しています。すべての信頼できる業者がアフターフォロー制度を用意しているわけではありませんが、ここまでご紹介した要素と組み合わせて見ていくことで詐欺業者を見分けられます。

詐欺業者の場合は、高額な修理費用を取ってずさんな修理工事を行うためアフターフォローを行うことはほとんどありません。これは、詐欺業者がアフターフォローを行うと利益が減ってしまうからです。

屋根修理の詐欺業者に騙されないために火災保険の適用条件を知ろう

火災保険のことを詳しく知っておくことでも詐欺業者に騙されにくくなります。先ほども簡単に説明しましたが、詐欺業者は火災保険が適用されて工事費が無料になるなどと説明してくることが多いです。

この一言を聞いた時点で詐欺業者だと見分けられるようになると詐欺にあう確率は劇的に減らせますし、火災保険が適用されますか?などと自分から質問して業者の返答で詐欺だと判断できるようにもなります。

このように火災保険について詳しく知っておくだけで、詐欺業者は見分けやすくなるので火災保険が適用される条件を見ていきましょう。

  • 強風で被害を受けた
    強風で屋根材が飛ばされたりして屋根が破損した場合は火災保険が適用されます。ただし、「祭壇瞬間風速20メートル/秒」以上が条件です。
  • ひょうや雪で被害を受けた
    ひょうや雪の影響で屋根が破損した場合も火災保険は適用されます。
  • 落雷で被害を受けた
    落雷によって屋根が破損した場合や、家電が壊れた場合なども火災保険は適用されます。
  • ガス漏れで被害を受けた
    ガス漏れが原因で爆発を起こして家が破損した場合も火災保険の補償は受けられます。

上記が屋根修理時に火災保険が適用される主な条件です。ただし、風災補償や雪災補償などに加入している必要も多いので、加入している火災保険の内容を確認してみましょう。

また、いくら風災補償や雪災補償に加入していても経年劣化が原因だと判断された場合は火災保険は適用されません。詐欺業者は経年劣化だと思われる場合でも、風災補償や雪災補償が適用されると言ってくることがあるので注意しましょう。

屋根修理時は詐欺にあわないように要注意!

今回は屋根の修理時に詐欺にあわないための対策や、詐欺業者の実際の手口をご紹介してきました。基本的には急に業者が自宅を訪問してくることがないので、急に業者が来た段階で疑いを持ちましょう。

急に業者が訪問してきた場合は、今回ご紹介した屋根修理の詐欺業者に引っかからない対策や火災保険のことを思い出して対応してください。