キッチン

ワークトップ(天板)でキッチンが生まれ変わる!おすすめ素材6選を紹介!

キッチンのなかでもとくに使用頻度の高いワークトップ。長年使っていると、調味料が染み込んだ後や、調理器具による傷が目立ってしまいます。使用には問題なくとも、新しく交換したいと感じる人は多いです。

本記事をお読みのあなたも、古くなったワークトップを交換したいと考えているのではないでしょうか。ただし、新しいワークトップに何を選んでいいかわからず困っているはず。

本記事ではワークトップ選びに必要な情報を解説していきます。具体的な選び方から注意点まで解説しているので、参考にしてみてください。

キッチンのワークトップに適した素材

キッチンのワークトップに使われる素材はさまざまです。理想のワークトップにするには、素材ごとの質感や機能性の違いを知らなければなりません。

以下では、ワークトップに適したおすすめの素材を6つ解説していきます。

ステンレス

ステンレスはサビにくい特性を持つ鋼素材です。耐久性があり、手入れもカンタンなことから、飲食店の調理場で広く採用されています。一般の住宅でも初期のワークトップはステンレスということが多いです。

熱に強いため、フライパンや鍋を直においても変色するといったことがありません。使いやすさでいえば、数ある素材のなかでもダントツです。

欠点としては、表面に傷がつきやすいこと。使用に問題が出るほど破損することは少ないですが、雑に扱えば見た目の劣化が激しくなります。デザインの幅も少ないので、オシャレな雰囲気を求めない人向けの素材です。

人工大理石

オシャレなワークトップの定番は、人工大理石を使ったものです。人工大理石は樹脂を使った化学素材。名前のとおり、大理石を模しており、滑らかな質感が好評です。

デザインのバリエーションも豊富で、キッチンの内装にあったものを選ぶことができます。お気に入りの商品が複数見つかり、つい迷ってしまうことも珍しくありません。

豊富な選択肢が魅力なのが、人工大理石です。

タイル

ワークトップにはタイル作りの商品もあります。タイルはご存じのとおり、浴室などに多く使われる素材。水はけと耐久性は抜群です。ワークトップにすれば、見た目に個性のあるキッチンにすることができます。

ただし、タイルのワークトップは清掃の負担が大きいです。タイルの溝部分を丁寧に掃除しないと、すぐに黒ずんでしまいます。忙しくて家事をする暇がない人は、清潔な状態に保つことが難しいです。

人によって向き不向きが分かれるのがタイル素材といえます。

天然石

ワークトップの素材としては天然石も人気があります。自然採掘した鉱石を磨き、平らに整形したものです。自然素材のため、キッチンが温かみのある雰囲気になりやすい特徴があります。

質感も人工大理石以上のツヤと滑らかさがあり、高級感が演出できます。キッチンをオシャレにしたい人にはおすすめの素材です。

代わりに価格が高いのが難点。天然石のワークトップは大半が輸入品のため、輸送コストがかかります。重量もあるため、施工費が値上がりしやすい点も注意してください。

メラミン

安さに定評があるのは、メラミン素材のワークトップです。メラミンは合板の上に化粧板を圧着した素材。防水性に優れており、手入れもカンタンです。価格以上の機能性を持っているといっても過言ではありません。

デザインも豊富で、商品選び次第では個性的なキッチンにすることができます。もちろん、一般住宅に似合うオーソドックスな商品も豊富。施工業者によっては、海外ブランドの輸入品も取り扱っています。

機能面、デザインのバランスが取れているのがメラミン素材です。

セラミック

変わり種としては、セラミックで作られたワークトップがあります。セラミックは無機物を加熱処理して固めた焼き物素材。熱に強く、高温の鍋を直に置くことができるのが魅力です。

耐久性もあり、少々のことでは傷がつくことがありません。防水性もあるので、1度購入すれば、延々と使うことのできる素材といえます。

ただし、セラミックのワークトップは受注生産が多いのがデメリット。注文から施工まで1ヶ月以上かかることもあるので、急ぎの場合は選ぶのが難しい素材です。

自分にあったワークトップの選び方

ワークトップは意外にもキッチンの使い勝手を決める重要なパーツです。とくにこだわりもなく選ぶと、思ったような使用感になりません。

以下では、自分にあったワークトップを選ぶための方法を具体的に解説していきます。

料理好きなら機能性重視

普段から料理をしている人は機能性を重視しましょう。最も安定しているのはプロの現場でも使われるステンレス。調味料がこぼれても、ふき取るだけで清潔な状態を保つことができます。

ステンレスでは見た目が味気ないと感じる人は、水はけのいいタイルもおすすめです。手入れさえしっかりしていれば、個性的で使いやすい状態を長く維持できます。

料理好きな人は、普段の私生活を想像しながらワークトップの素材を選んでみてください。

内装を意識するならデザインで決める

キッチンの内装を意識するなら、デザインを重視しましょう。とくにキッチン周辺の壁紙、インテリアとの相性は重要。組み合わせによっては、内装に違和感が出るので注意が必要です。

たとえば、内装がポップな印象なのに、ワークトップはモダンなデザインだとキッチンだけ別空間に見えてしまいます。なるべくテイストは合わせたほうがいいでしょう。

内装にこだわっている人は、くれぐれもワークトップ単体のデザインだけで決めないようにしてください。

予算に応じた素材を選ぶ

ワークトップの使い勝手にこだわりがない人は、予算に応じたものを選ぶのもアリです。単純に費用を安く抑えたいなら、メラミン素材がいいでしょう。デザインも豊富なので、選択肢に困ることはありません。

ただし、グレードの高いキッチンを使っている場合は要注意。あまりにも安いワークトップを選ぶと、キッチンに馴染まない可能性があります。

とくにこだわりがなくとも、予算がある場合はキッチンの品質にあわせた価格の商品を選んだほうがいいでしょう。

ワークトップはDIYでも交換できる

ワークトップには、DIYで交換することを前提にした商品もあります。扉用の板、固定金具、取っ手がセットになっており、慣れた人ならカンタンに取り付けが可能です。

パーツが分解されて売られていることから、通常の既製品よりもリーズナブルな商品が豊富。業者への施工費も浮かすことができるので、ワークトップを安く交換したい人におすすめです。

デザインには限りがありますが、塗装可能な商品を選べばアレンジもできるので、ぜひ試してみてください。

サイズがないときはオーダー可能

ワークトップは専門メーカーに依頼することで、オーダー製作が可能です。既製品よりも価格は高騰しますが、自分の希望の素材とサイズを選ぶことができます。

とくに旧式のキッチンを使っている場合はオーダー製作がおすすめです。旧式のキッチンは規格外になっているものが多く、流通しているワークトップに対応サイズがないことがあります。

オーダー製作をすれば、キッチンの発売年数や種類に関わらず、自分が理想とするワークトップに交換可能です。必要に応じて検討してみてください。

ワークトップを交換するときの注意点

ワークトップの交換は何事もないように見えますが、案外トラブルがつきものです。ときには余分な労力や出費が必要になってくることもあります。

以下では、ワークトップを交換するときの注意点を解説するので参考にしてみてください。

事前に業者に問い合わせをしておこう

ワークトップを交換するときは、事前に業者に問い合わせをしておきましょう。意外にも、ワークトップの交換は業者によって対応していないことがあります。キッチン全体のリフォームをしている業者でも、ワークトップのみの交換ができないことがあるので注意してください。

もし、対応している業者が見つかった場合は、必ず過去の施工例を見せてもらいましょう。なかには施工経験がないのに引き受ける悪徳業者も存在します。悪徳業者と知らずに施工を依頼すれば、後々にトラブルになるリスクも否めません。

業者選びは焦らずに慎重に行いましょう。

施工前に素材の見本を見せてもらう

ワークトップの交換を業者に依頼した後は、施工前に素材の見本を見せてもらいましょう。写真のみの確認だと、思っていた質感とは違うことがよくあります。必ず実物を先に見てから、施工を依頼してください。

とくに人工大理石、天然石系の素材は写真と実物では大きなギャップがあります。実物は安っぽい質感でも、パンフレットの写真は加工して高品質に見せていることもあります。

もし、見本を見せてもらえないときは、悪徳業者の可能性があるので、念のため別の業者に依頼しましょう。

賃貸マンションは設備交換の同意がいる

賃貸マンションのキッチンでワークトップを交換するときは、事前に管理会社に確認を取りましょう。賃貸の多くは設備の交換に管理者の同意が必要です。無断で交換すると、大きなトラブルに発展するので気をつけてください。

たとえば、退去時になって勝手に交換したことが発覚し、原状回復のための費用を請求されることがあります。対応によっては、法的な争いにまで発展することもあるでしょう。

仮に許可が下りなかった場合は、素直にワークトップの交換をあきらめるしかありません。

ワークトップを交換してキッチンを新鮮に

ワークトップにおすすめの素材、ワークトップの選び方などを解説してきました。ワークトップは素材によって使い心地が変わります。自分にあった素材のワークトップを選べば、普段の調理も楽しくなることでしょう。

ぜひ、本記事で解説した選び方を参考にワークトップを交換してみてください。素材1つで使用感が大幅に変化することに驚くはずです。