庭は遊び場やガーデニングなど様々な使い道がありますが、草を抜いたり虫が侵入するのを防ぐなど、日々の手入れが欠かせません。綺麗な状態で維持するには手間がかかりますよね。
特にお子さんが大きくなった家庭では、遊び場として活用できないため、庭の使い道に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、使っていない庭を新しく駐車場にリフォームする場合について、具体的なプランや、できるだけ安く済ませるための業者の選び方のポイントについてご紹介していきます。ぜひご参考にしてください。
駐車場のリフォーム前に気をつけるべきポイント
駐車場のリフォームを行う前に、気をつけるべきポイントは主に3つあります。それは「予算」と「目的」を明確にしておくことです。
リフォームは大掛かりな工事ですので、将来できるだけ後悔のないように進めたいところ。曖昧な点はできるだけ除き、予算と目的を定めましょう。
予算を決める
庭の駐車場リフォームは、予算によってできるリフォームの幅がかなり異なります。ご自身のイメージする駐車場にリフォームするには一体いくらかかるのか、相場を知った上で検討しましょう。
リフォームは、駐車できるスペースの確保と地面をならすだけの工事から、雨風を防ぐガレージの設置まで様々です。
地面をならすオープンタイプの駐車場は10万円前後、ガレージや屋根つきのカーポートであれば数10万円〜100万円と価格に大きな差があります。
どのタイプの駐車場がいいのか、予算と照らし合わせてイメージしておきましょう。
目的の確認
予算がある程度決まったら、次はライフスタイルに合わせて目的を整理しておきましょう。
手入れのしやすさを考慮
基本的に、駐車場は広ければ広いほど手入れに手間がかかります。駐車場もそのまま放置しておけば、砂や土で汚れてきますので定期的な清掃が必要です。
また、庭に植木や塀がある場合は、撤去の必要があるため追加料金が発生します。それらを念頭に置いてプランを決めましょう。
今後マイカーを大きい車種に買い替える、または増やす可能性や、どこまでメンテナンスできるのかを明確に決めておくことが重要です。
予算別プランの費用相場
鋪装方法を選択
地面の舗装方法は、大きく分けて3つあります。砂利、アスファルト、コンクリートです。舗装する地面の面積によって前後しますが、価格は砂利→アスファルト→コンクリートの順に上がっていくのが一般的です。
ここから地面の舗装方法のメリット、デメリットについてご紹介していきます。
- 砂利…4万円前後
- アスファルト…14万円前後
- コンクリート…20万円前後
砂利は、できるだけ安く仕上げたい場合にオススメの舗装方法です。地面を踏むと音がするため、防犯対策にも繋がります。
しかし隙間から草が生えてきたり、使い続けると砂利は少なくなっていくため、その都度敷き直す必要があります。また砂利の下は土ですので、特に雨が降った場合は車が汚れる可能性があります。
そのためメンテナンスは一番手間が掛かるでしょう。
アスファルトは14万円前後と、砂利より価格は高めですがコンクリートより安く敷くことができます。また、地面を埋める施工のためメンテナンスは比較的簡単です。
しかし、アスファルトは一般家庭で一台分の施工を取り扱っていないリフォーム業者が多いのが現状です。そしてデザインが自宅と合わないケースが多く、見た目や業者を探すことが手間でない場合はぴったりの舗装方法でしょう。
コンクリートは約20万円と、一番高くついてしまう舗装方法です。しかし汚れても水で洗い流せば綺麗になるので、簡単にメンテナンスできるのが大きなポイントです。
また、仕上がりがスタイリッシュなため自宅によく馴染むデザインです。そのため人気が高く、一番一般的な施工でしょう。
フェンスの選択
フェンスの種類は大きく分けて2つあります。オープンゲート、シャッターです。最近ではシェードタイプのおしゃれなフェンスもありますので、デザインが気になってしまう方にもオススメです。
フェンスは防犯性を高めるため、できれば設置したほうが良いでしょう。オープンゲートやシャッターは目隠しの役割も果たすためより防犯機能のアップに繋がります。
予算に合わせ、必要なフェンスを選びましょう。
- オープンゲート…13万円前後
- シャッター…50万〜70万円
オープンゲート
ゲートを上げるタイプのオープンゲートは、13万円前後で設置が可能です。防犯面はチェーンポールに比べかなり高まります。
シャッター
オープンゲートは上から飛び越えられてしまうのでは?といった心配のある高級車であれば、シャッターが一番確実に防犯できるでしょう。
手動であげるタイプのシャッターは約50万円、自動であれば約70万円が相場と、ゲートに比べかなり高額となっています。
門・屋根・ガレージの有無
門や屋根、ガレージは設置すると、フェンス同様防犯対策になります。予算やライフスタイルに合わせて検討してみましょう。
チェーンポール設置の費用 |
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8万円前後 |
フェンスの設置が難しい場合は、チェーンポールの設置がオススメです。ポールを設置しておくだけで人が侵入する可能性はぐっと減りますので、防犯面が気になる人は設置を検討しましょう。
ポールにチェーンをかけたチェーンポールは、8万円前後とシャッターの中で一番安く設置することができます。チェーンポールは家庭用ですと取外し式、埋込式と2種類あります。
車を出す際にチェーンポールの取り外しが面倒な場合は、埋込式がオススメです。埋込式はポールを中にしまうことができるため手間がありませんが、その分施工が大変というデメリットもあります。
カーポート設置の費用 |
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10万~20万円 |
カーポートは屋根がついた駐車場タイプで、壁がないのが特徴です。そのため雨が当たるのを防ぐことができます。価格は10万〜20万前後と、ガレージより安く設置することができます。
ガレージ設置の費用 |
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100万~200万円 |
ガレージは既製品から作る場合は約100万円、新しく作る場合には200万円前後と、一番価格が高い駐車場タイプです。しかし雨や風から車を守ることができるほか、壁があるため非常に防犯面に優れています。
そのため価格が高い車や、雪の多い地域でよく見られる駐車場タイプとなっています。
駐車場のタイプ
カーポとやガレージの設置が難しい場合には、オープンタイプでの施工になります。
オープンタイプは屋根がつかないので、地面の舗装費用以外はほとんどかからないのが特徴です。そのため安く仕上げたい場合にはオススメの駐車場タイプです。
しかし雨や風が強い日でも、覆うものがないので車の劣化や汚れに繋がります。高価な車や、車を大事に保管したい場合は屋根付きの駐車場がいいでしょう。
実際のリフォームの流れ
ここでは実際にリフォームの流れを見ていきます。
撤去
まず駐車スペースを確保するため、工事に不必要なものは撤去します。ここで撤去するものは植木や塀など。植木は一本5000千円〜4万円、ブロック塀の撤去には10〜15万ほどかかるのが相場です。
舗装
次に地面を舗装していきます。実際の駐車スペースと庭の高さが違う場合は、土を掘削します。そして砂やアルファルトなど、選択した方法で地面を舗装し、アスファルトやコンクリートは数日間乾燥させます。
ガレージの設置
チェーンポールやシャッター、ガレージやカーポート等の設置がある場合は設置して、リフォームは完了です。
リフォーム業者の選び方のコツ
それでは、実際リフォームを行う際に、一体どの業者を選べばいいのでしょうか。選ぶポイントとして重要なのは主に2点、「実績があるかどうか」「適切なプランはあるか」です。
実績があるかどうか
「庭のリフォーム」や「駐車場の施工」で実績のある業者を選ぶことがオススメです。実績のある会社であれば安心ですし、悪徳業者でないことを確認できます。実績はリフォーム会社の公式ホームページなどから確認できます。
その会社の評判も、口コミで知ることができます。口コミは虚偽のない率直な意見であることが多く、メリットだけでなく実際の工事について確認することができます。
また、業者は出張費がかかることがあるため、自宅からできるだけ近い場所から選ぶとより安心です。
プランで選ぶ
次にプランを確認してみましょう。
駐車場のリフォームを行なっている業者は大きく分けて3つです。
・大手ハウスメーカー系統のリフォーム会社
サービスや保証は充実しているが、外部に工事を外注しているケースが多いためデザインが苦手なところもあります。
・工務店系統のリフォーム会社
ベテランの職人が担当するため技術が高く、しかしデザインは苦手としているところが多いです。
・独立型のリフォーム会社
リフォームに特化した会社のため、デザインやオーダーメイドに強く、しかし地方にはないことが多いのが特徴です。
非常に多くの種類がありますが、業者によってそれぞれ特徴や得意分野は異なります。適切な業者から適切なプランを選びましょう。
サービスや保証はあるか
リフォームは費用が大きくかかるため、それに対応できるサービスや保証はあるかどうかも重要です。
実績やプランから絞り込めたら、複数のリフォーム会社に見積もりを出してみましょう。比較することで価格や保証の違いが浮き彫りになり、明確に判断できます。
今回は、使わない庭を駐車場にリフォームする場合の予算別プランと業者の選び方について解説しました。
施工によってメリット・デメリットがありますので、将来的に満足度の高いリフォームにするには、予算を抑えることだけでなくいろいろな点から検討することが重要と言えるでしょう。