庭を舗装する方法種類には、コンクリート・アスファルト・インターロッキングブロック・砂利の4種類があります。
どの方法もメリットとデメリットがありますが、なかなかそれらを把握している方は少ないでしょう。
そこで今回は、リフォームのプロの視点から庭の舗装種類と価格相場を紹介します。
これから舗装してもらおうと考えている方や相場が知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
庭の舗装種類①コンクリート
外構工事では土間コンクリートを用いて行われることが多いです。
土間コンクリートとは地面に施工するコンクリートのことであり、段差を失くして平らな状態に整えます。
依頼者の要望次第では、コンクリートに装飾を施して、おしゃれな雰囲気を演出することも。
また、庭を駐車場にしたい時に土間コンクリートを使う場合もあります。
コンクリートのメリット
コンクリートを使うことで洗練された庭にできます。
ただの庭であれば、雑草が生えて統一感のない環境になってしまうでしょう。
しかし、コンクリートで舗装すれば無駄な要素が減り、洗練された雰囲気を演出してくれます。
何か物足りないようであれば、ちょっとしたアクセントにレンガやタイルを使うのがおすすめです。
また、雑草が生えにくくなるが故に、今まで以上に庭の管理がしやすくなります。
コンクリートのデメリット
コンクリートで舗装してしまうと、日差しの照り返しが以前よりもひどくなってしまいます。
特に暑い季節であれば、照り返しがひどくなる上にコンクリートが熱くなってしまい、裸足で歩くのが困難になります。
そのため、ペットや小さなお子さんがいる場合にはおすすめできません。
だからといって、コンクリートを撤去しようとすれば、舗装してもらった時と同じような費用がかかってしまいます。
コンクリートの価格相場
コンクリートの舗装を頼んだ場合、1平方メートルあたり8,000円〜10,000円で済みます。
細かい価格は各業者で異なりますが、舗装する範囲が小さいと高額になってしまう場合もあります。
また、駐車場を設ける場合にはカーポートやガレージの有無で大きく価格が変動します。
ガレージに至っては、100万円以上かかってしまうでしょう。
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庭の舗装種類②アスファルト
主に道路の舗装で用いられているアスファルトですが、近年は庭の舗装にも取り入れられるようになりました。
一見するとブロックやレンガと比べて地味なイメージがあるかもしれませんが、さまざまなメリットが秘められています。
アスファルトのメリット
アスファルトはコンクリートと比べて施工期間が短く、補修も簡単に行なえます。
そのため、ちょっと欠けてしまっても補修すれば問題ありません。
また、静音性や排水性にも優れており、機能性が高い材料といえます。
自分でアスファルトを使って舗装することもできるため、個人でチャレンジしてみたい方にも向いています。
アスファルトのデメリット
アスファルトはコンクリート以上に日差しの照り返しがひどくなってしまうため、こちらもペットや小さなお子さんがいる場合にはおすすめできません。
その上、強度がコンクリートよりも劣っているところもアスファルトの欠点です、
ただし、コンクリートよりもメンテナンスしやすいため、そこまで補修に苦労をかけないかもしれません。
アスファルトの価格相場
アスファルトはコンクリートよりも安く、1平方メートルあたり3,000〜5,000円で済みます。
もちろん、駐車場としてカーポートやガレージを設けるのであれば、コンクリート同様に追加費用が発生します。
業者次第ではコンクリートの半額で済んでしまうため、できる限りコストを抑えつつも機能性を重視したい方にぴったりでしょう。
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庭の舗装種類③インターロッキングブロック
「インターロッキングブロック」という言葉を初めて聞いた方がいるかもしれませんが、公園でよく用いられるため、意外にも多くの方が見たことある材料です。
上記の画像のようにブロックを重ねて舗装する方法のことを指し、長方形や六角形、八角形などさまざまな形状があります。
インターロッキングブロックのメリット
インターロッキングブロックは水が地面に染み込みやすく、水はけに優れています。
そのことから、都市型水害や地盤沈下を緩和する目的で用いられる場合もあります。
また、ブロックのバリエーションが豊富であるため、デザイン性が高いところも魅力的なポイント。
個性的な庭を作りたい時やおしゃれな庭を作りたい時におすすめです。
インターロッキングブロックのデメリット
ブロックとブロックの間には隙間があるため、そこから雑草が生えてくる場合があります。
雑草が生えてしまうと庭の見栄えが悪くなり、おしゃれな庭が台無しになってしまうでしょう。
コンクリートやアスファルトよりもメンテナンスが必要になるため、毎日忙しくて庭の管理がなかなかできない方には不向きといえます。
その上、インターロッキングブロックは手作業でブロックを設置しなければならず、コンクリートやアスファルトと比べて施工期間が長くなります。
インターロッキングブロックの価格相場
インターロッキングブロックの施工は、1平方メートルあたり9,000円前後です。
施工範囲によっては、コンクリートよりも高くなる場合があります。
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庭をインターロッキングブロックに施工するときの費用や注意点まとめ
庭の舗装種類④砂利
コンクリートやアスファルトではなく、砂利を使って庭を舗装することも可能。
砂利はホームセンターやネットショップで販売されているため、誰でも簡単に入手できます。
砂利のメリット
砂利のメリットはなんといっても、価格の安さでしょう。
具体的な相場は後ほど述べますが、4種類の中でも一番安く済ませられます。
DIYで施工することもでき、自分で庭を舗装してみたい方にもおすすめです。
撤去もしやすいため、途中で庭の雰囲気を変えたい時でも問題ありません。
そのほか、踏むと音が鳴ることから、空き巣といった犯罪対策にも有効的です。
砂利のデメリット
砂利だけの場合、雑草を食い止めることができません。
その上、風や雨で砂利が以前よりも減ってしまうという問題もあるため、日頃からメンテナンスをしておかなければなりません。
庭ではなく駐車場として利用する場合も注意が必要であり、車を動かしている最中に石が飛んでしまい、車や家の外壁を傷つけてしまう恐れがあります。
砂利の価格相場
砂利の舗装は非常に安く、1平方メートルあたり2,000円前後で行う業者もいます。
砂利自体、防犯砂利や化粧砂利などさまざまな種類があるため、業者と話し合いながら決めていきましょう。
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業者に依頼する際は必ず見積もりを
舗装費用は業者によって異なるため、複数の業者に見積もりをしてもらいましょう。
いくつか見積もってもらうことで、各業者の費用や実績などを比較できます。
この際、アフターフォローや保証などもチェックしておくのがおすすめ。
それらがあれば、万が一のことが起きても安心できます。
業者としっかり話し合って庭を舗装しよう
今回は、庭の舗装における材料の種類と価格相場を紹介しました。 それぞれメリット・デメリットがあり、価格相場も異なっています。 といっても、無理に予算オーバーで施工してもらうと、経済状況が大変になってしまうでしょう。
また、イメージ通りの施工にならず、のちに後悔してしまう恐れもあります。 もし庭を舗装しようと考えている方は、しっかりと業者と話し合った上で舗装してもらいましょう。