家の塗装を黒色にしたい、家の塗装を黒にしたらどんな雰囲気になるのか知りたいと思って調べている人も多いのではないでしょうか。家の塗装を黒にすると高級感やモダンなイメージが出るため、最近は黒の塗装を選ぶ人も増えてきています。
ですが、見た目だけで家の塗装を黒にしてしまうと失敗することも多いのです。そこで今回は家の塗装を黒にするときの注意点や、黒色の選び方などをご紹介していきます。
家の塗装を黒にするか迷っている人、家の塗装を黒にしたときのデメリットを知りたい人などはぜひ参考にしてください。
家の塗装を黒にするときの選び方
家の塗装を黒にするときには、黒色の選び方にも気をつけないといけません。家の塗装は広い面を塗りつぶしていくことになるので、完成後をイメージしにくくなっています。
なので、まずは失敗しない黒色の選び方をご紹介していきます。選び方を知っておくだけで、思っていた色と違うなどの失敗が減らせるので確認していきましょう。
思い描く黒より少し薄い黒を選ぶ
家の塗装を黒色にするときは、自分が思う黒色よりも少しだけ薄い黒色を選びましょう。黒が濃ければ濃いほど、色あせが目立ちやすくなりますし、周りの色や周囲からも浮いてしまいます。
少し薄い黒色を選ぶだけで、色あせは目立ちにくくなりまずし、全体や周囲とも調和させやすくなります。少し薄い黒色の方がグレーなどと組み合わせて落ち着いた雰囲気にもできるので、黒色を選ぶときは少し薄い黒がおすすめです。
カラーシミュレーションを利用する
家の塗装に使いたい黒色が決まったらカラーシミュレーションで実際のイメージをより具体的にしていきましょう。カラーシミュレーションを使うことで塗装だけでなく、家の全体のイメージが掴めます。
黒色が少し浮いていると思ったときは少し薄い黒色に変更したり、屋根の色なども変えられる場合は調整もしていけます。頭の中のイメージとカラーシミュレーションを使ったときのイメージでは差が出るため、必ず試しておきましょう。
家のカラーシミュレーションができるサイトは複数ありますが、上記3サイトが有名なので、自分の使いやすいものを使ってみましょう。
ツヤを考える
家の塗装を黒にするときはツヤのことも忘れずに考えましょう。黒色などの濃い色は塗装したときにツヤが目立ってしまいます。ツヤが出ない方が良い場合は5分ツヤや3分ツヤを選ぶと、ツヤが抑えられます。
黒い塗装と相性の良い色
ここからは黒の塗装と相性の良い色をご紹介していきます。黒色単体よりも、相性が良い色と組み合わせた方が、見た目や雰囲気が良くなるので参考にしてください。
白色
黒色と白色は両方とも無彩色なので、非常に相性が良くなっています。コントラストがはっきりしているのでスタイリッシュなイメージになります。白は真っ白ではなく、少しくすんだ色を選ぶと汚れも目立ちにくくなるのでおすすめです。
ベージュ
黒色とベージュを組み合わせると、アンティークっぽさが出るので落ち着いた雰囲気になります。ベージュが黒の強さを程よく抑えてくれるので、大人っぽい印象になるのです。
グレー
グレーも白色と同じく無彩色なので、黒色との相性は良いです。黒と白を組み合わせたときほどコントラストが強くないので、統一感も出ます。モダンなイメージにしたいときは白色よりもグレーの方が良いです。
茶色
黒と茶色を組み合わせると、高級感のある見た目になります。レンガや木目調などの素材感が違う茶色を選ぶと、高級感だけでなくナチュラルな雰囲気も与えられるのでおすすめです。
赤色
黒と赤色を組み合わせると、スタイリッシュでスポーティなイメージになります。ただし赤色の濃さを調整しないと威圧感が出てしまうので、トーンや赤の面積に注意してください。
濃い赤色を使いたい場合はできるだけ狭い範囲にしてワンポイントで使うようにすると、威圧感もなくおしゃれなイメージになります。
家の塗装を黒にするメリット
ここからは家の塗装を黒色にするメリットをご紹介していきます。ベージュなどの地味目な色から、黒色にする人が多い理由は以下になります。
高級感と重厚感が出る
家の塗装を黒にするとモダンなイメージになりますし、高級感が出るので黒に塗り替える人が多くなっています。おしゃれで高級感がありつつ、落ち着いた雰囲気になるので人気がある色です。
デザイン性が高い
古くから日本の建物は茶色やグレーが多く、黒色が使われる機会はほとんどありませんでした。黒色を使う建物はおしゃれなブランドやメーカーでしか使われませんでしたが、最近は一般の住宅でも使われるようになりました。
なので、家の塗装を黒にするだけで、周囲から目立ちデザイン性が高く見えます。パット見でおしゃれな人が住んでいるのだろうと周りから思われやすい色なので、ファッションやインテリアにこだわる人におすすめの色です。
家の塗装を黒にするデメリット
ここからはメリットとは反対に、家の塗装を黒にするデメリットをご紹介していきます。高級感やおしゃれなイメージを持たれる黒ですが、選ぶ前に知ってほしいデメリットもあるのでご覧ください。
汚れが目立ちやすい
家の塗装を黒にしてしまうと汚れが目立ちやすいというデメリットがあります。また塗装直後は良いですが、色あせもしやすい色です。なので、定期的にメンテナンスを行ったり塗装を行う必要があります。
熱がこもりやすい
黒色は熱を吸収しやすい色なので、夏は太陽の熱が影響して室温が上昇しやすくなってしまいます。住んでいる地域が暑いほど、影響が出やすいデメリットなので、暑い地域に住んでいる場合は対策が必要です。
家の塗装を黒にしたときに行うべきこと
ここからは先ほどご紹介した家の塗装を黒にするデメリットを踏まえて、行うべき対策についてまとめていきます。対策をしっかりとしておくことで、デメリットを緩和できるのでしっかりと見ていきましょう。
断熱・遮熱対策
家の塗装を黒にすると、室温が高くなるので断熱材をしっかりと選びましょう。断熱材をきちんと選べば、過ごしにくいと思う室温にはなりません。ですが、壁が薄くて断熱材が弱い場合は室温が上がりやすいので注意しましょう。
劣化に備える
黒色は熱を吸収しやすい色ですが、熱だけでなく紫外線も吸収しやすくなっています。紫外線は塗料を劣化させる原因と言われているので、家を黒く塗装すると劣化が早いのです。
劣化が早いぶん、定期的に塗装し直したりメンテナンスを行う必要がありますが、その分費用も発生します。家の塗装タイミングが分かりやすいので結果的に家の寿命は長くなりますが、費用に関してはある程度備えておきましょう。
周辺の家との調和
家の塗装を黒くするときは、周囲との調和も考えておきましょう。一つの建物としておしゃれに見える場合でも、周囲から浮きすぎて違和感を感じることもあります。違和感がある場合は黒の面積を減らして対応しましょう。
また住んでいる地域の「景観ガイドライン」も事前に確認しておく必要があります。景観ガイドラインによっては建物の色が決められている場合があるので、一度調べたり地域の塗装業者に相談してみましょう。
黒以外でモダンなイメージになる塗装色
最後に黒以外の色で、モダンなイメージになる塗装色をご紹介していきます。黒色にするデメリットと対策を見て、めんどくさそうだと感じた場合は下記の色から選ぶことをおすすめします。
グレー
グレーは薄い色だと爽やかで明るいイメージになりますが、暗いグレーを選ぶと高級感や重厚感が出ます。黒と比べて劣化するスピードも遅いですし、室温が高くなることもありません。
また、黒と組み合わせて使うと、より上品で高級感溢れる雰囲気にもなるので、黒色も使えます。黒色よりもメンテナンス費用も抑えられますし、黒も差し色として使えるので、黒以外で似たデザインにしたい場合はグレーがおすすめです。
白色
黒色とは真逆の色ですが、白色も高級感溢れる雰囲気を作り出せます。高級感と合わせて清潔感も出ますし、劣化するスピードも遅いため人気の色です。ドアや屋根部分を黒色にするとモダンなイメージがますので白をベースに黒を差し色として使うことも検討してみましょう。
以前は白色は汚れが目立ちやすいと敬遠されていましたが、最近は汚れに強い塗料や高耐久塗料が増えてきているので、汚れやすさを心配している人も安心してください。
おわりに
今回は家の塗装を黒に するときの選び方、注意点などをご紹介してきました。家の塗装を黒にするときは下記のことを忘れないようにしましょう。
- 少しだけ薄い黒を選ぶ
- カラーシミュレーションを使う
- ツヤのことを計算する
これらに沿って黒を選ぶことで思っていた黒色と違ったという失敗が抑えられます。また黒色を選ぶときは断熱対策が必要なこと、劣化が早いこと、周囲の家との調和を考える必要があることも忘れないでください。
もしも黒色が選べないとなった人は、似たイメージを作り出せるグレーや白色を検討することをおすすめします。