ベランダで水道が使えたら便利だと考えたことのある人はいるはずです。
しかし、ベランダに水道を増設できるのかわからず困ってしまいますよね。また、ベランダに水道を増設したことでトラブルが起きてしまうのは避けたいものです。
そんな方のために今回は、ベランダに水道を増設する方法や注意点について紹介しましょう。これからベランダに水道を設置したい人は参考にしてください。
ベランダに水道を増設できるのか
そもそも、ベランダに水道を増設することができるのかどうか紹介します。
水道を引くことは基本的に可能
基本的にはベランダに水道を引くことは可能です。
さまざまな方法が存在していて、実際にベランダに水道を増設したというケースはたくさんあります。
ベランダに水道を設置できれば多くのメリットがあるため、実際に増設した家庭がたくさんあるのです。
環境によって方法は複数存在する
それぞれの家庭ごとにベランダやその周辺の環境は異なっています。
それぞれの環境ごとに適した方法で設置することが大切です。
いろいろな選択肢が存在することもあり、その中から最適な方法を選ぶことがポイントとなります。
マンションの場合は管理会社や大家の許可が必要
自分が所有する物件であれば、ベランダへの水道増設の工事は自由に行うことができます。
しかし、マンションに住んでいる場合は注意しましょう。
賃貸であれば、所有権は大家にあるため、許可を取る必要があります。
水道増設の工事はそれほど大掛かりにはなりませんが、どんな小さな工事をするにしても、きちんと管理側の許可をもらっておくことが大切です。
許可を得ずに勝手に工事を進めてしまうと後でトラブルになります。
基本的にはプロの業者に依頼するべき
水道の増設は自分で行うか業者に頼むかという2つの選択肢があります。
基本的にはプロの業者に依頼した方がメリットが多いです。
業者であれば、プロの技術によって、しっかりとしたものを施工します。
また、仮にトラブルが起きたとしても補償を受けることができるため安心です。
DIYはすべてが自己責任となるためあまりおすすめしません。
ベランダに水道を増設する方法
ベランダに水道を増設するための方法を紹介します。
近くの給湯器から分岐させる
水道を増設するためには給湯器から分岐させて配管をベランダにまで引く必要があります。
もし、ベランダのすぐ近くに給湯器があるならば、とても簡単に水道を増やせます。
給湯器の配管を分岐させて、その先に水道の蛇口をつければ良いからです。
そのための道具は簡単に手に入れることができて、費用もそれほどかかりません。
しっかりと施工をすれば、分岐させたとしてもトラブルが起きることはありません。
蛇口をつけたならば、すぐに水が出てくるようになります。
遠くの給湯器から配管する
もし、ベランダの近くに給湯器がない場合には、配管工事の必要があります。
遠くにある給湯器から分岐させて、配管をベランダにまで引いてくるのです。
この場合、どのようなルートで配管をベランダにまで引くのかが問題となります。
最短ルートで邪魔にならないようにしながら配管する必要があるのです。
このときに配管を通すための穴を外壁に開けなければいけないケースがあります。
配管にはしっかりと保温材や保護テープを巻いて仕上げる作業も必要です。
1階から2階へ配管する場合は工事に手間がかかるケースがあります。
配管が外れてしまわないようにしっかりと固定する必要もあります。
すべての工程が問題なく進めば、最後に蛇口をひねるとしっかりと水が出てきます。
排水溝を用意する必要がある
ベランダに水道を増設するときには、排水のためのルートを確保する必要があります。
ベランダに水道がない場合は、そもそも排水溝が設置されていないケースがあるのです。
また、排水溝があっても狭くて水が流れにくいというケースもあります。
雨水用の排水溝の場合は、大量の水を流すことを考慮に入れていないため、その点で問題が生じることもあります。
これらの場合は、配管の工事に加えて排水溝を設置する工事も必要となります。
その場合は、配管工事だけの場合と比べて費用が高くなるため注意しましょう。
ただし、新たに排水溝のための穴をあける際には、ベランダの素材によって工事の難しさが変わります。
また、きちんと排水溝へ水が流れるように傾斜をつくる必要もあります。
業者にしっかりと現場の調査をしてもらい、きちんとした排水のルートを確保してもらうことが大切です。
ベランダに水道を増設する注意点
これからベランダに水道を増設する際の注意点について紹介します。
マンションのベランダには固定の蛇口を設置できないことが多い
マンションのベランダに水道を増設するときには、固定の蛇口を設置できないことが多いです。
これは規約によって基本的に禁止されている行為だからです。
ベランダというのは共有部とされているため、個人の設備を勝手に取り付けることは難しいのです。
固定しない蛇口であれば、許可を得て設置できるケースもあります。
すべては規約と大家の判断によるため、事前に確認しておきましょう。
ベランダで汚水を流してはいけない
ベランダで流すことができるのは基本的に雨水のみです。
汚水をベランダで流すことは禁止されています。
汚水と雨水はそれぞれ別々に廃水処理をしなければいけません。
そうしないと、汚水がそのまま川に流れるようなことになります。
これは環境破壊につながる行為であり、絶対に避けなければいけないことです。
ただし、ベランダに生活排水用の排水管が設置されているケースもあります。
たとえば、洗濯機置場がベランダにある場合です。
この場合は、そちらを利用して汚水を流すことはできます。
ベランダの排水管がどのような仕様になっているのかは、それぞれの住居によって異なるため事前に調べておきましょう。
複数の業者に相談して見積りをもらっておく
水道増設の工事を業者に頼むならば、複数の業者に相談しましょう。
そして、それぞれの業者から見積りをもらってください。
そうすれば、各業者がどのくらいの費用で工事をできるのかわかります。
それを比較することで、より安い業者を見つけ出すことができます。
できるだけ費用を抑えて工事をしたいならば、見積りを複数もらうことは欠かせません。
ただし、見積額というのは、業者選びの1つの要素にしか過ぎません。
その他の要素にも注目し、総合的にみて信頼できる業者に工事を依頼しましょう。
DIYでやるとトラブルが起きやすい
自分の力で水道の増設をするとなるとさまざまなトラブルが予想できます。
たとえば、既存の水道管や給湯器などを壊す恐れがあります。
自分で壊した場合は、修理のための費用を全額自己負担しなければいけない場合が多いです。
また、水道を増設するときにどこかの工程が間違っていたり、失敗していたりすると、後でトラブルが起きます。
そういったトラブルに対処するのは大変なため、業者に任せた方が安心です。
大掛かりな工事が必要なケースもある
ベランダへの水道増設は場合によっては大掛かりな工事が発生することもあります。
たとえば、庭から壁を這わせて2階のベランダにまで配管を延ばす場合は、しっかりと壁に固定させなければいけません。
工事の際に足場を組む必要があり、その分だけ手間と費用がかかります。
壁に穴をあけるなどの作業が発生すれば、その分だけより費用が高くなるのです。
できるだけ費用のかからない方法を提案してもらいましょう。
そのためには業者にしっかりと現場を調査してもらい、経験豊富な職人に対応してもらうことが大切です。
まとめ
ベランダに水道を増設することは可能です。
そのための方法や注意点について紹介しました。
それぞれの環境に最適の方法を選び、信頼できる業者に設置を任せましょう。