水回り

浴槽の循環口の交換費用と症状を知って故障のリスクを回避しよう

浴槽のトラブルでよくある例が循環口の故障です。異臭を感じたり、湯船に水垢が浮いたりなどすれば、循環口に何らかの異常がある可能性があります。

おそらく、本記事をお読みのあなたも、循環口に異変を感じて交換を検討していることでしょう。ただし、循環口の交換にはわからないことが多々あります。

本記事では、循環口を交換するための費用を解説していきます。故障時に起きる症状や、普段の手入れ方法も解説しているので、参考にしてみてください。

浴槽の循環口の交換費用

浴槽の循環口の交換費用は15,000~40,000円ほどが相場です。破損内容や、給湯器メーカーによって値段が異なります。循環口自体は大がかりな設備ではないため、少しの故障なら安価に治すことが可能です。

ただし、循環口の故障に伴って配管や給湯器本体にも異常があった場合は別です。給湯器自体を交換となると、最低でも15万ほどの費用がかかります。給湯器の品質によっては20万を超えることもあります。

循環器の交換費用を抑えるためには、異変を感じたらすぐに点検してもらうことが大事です。

循環口の交換はDIYでできる?

循環口の交換は、表面のフタやパッキンなどであればDIYでも交換できます。部品も一般的なホームセンターで購入可能です。難しい作業も必要なく、水回りの作業に慣れている人ならカンタンに取り付けできるでしょう。

ただし、配管内部やガス回りが故障している場合、DIYでの交換や修理はできません。とくにガス回りの施工は資格が必要なため、自分では触らないようにしましょう。素人が下手に触ると、命の危険に関わります。

循環口の破損が著しいときは、無理をせず業者に交換を依頼するのが無難です。

循環口の故障を見極めるポイント

循環口の故障は見た目ではなかなか判断できないことがほとんどです。記事を読んでいる人のなかにも、循環口が本当に故障しているのか不明なこともあるでしょう。

以下では、循環口が故障したときに起こる症状について解説していきます。

水漏れが起きている

配管や給湯器周辺から水漏れが起きているときは、循環口の故障が考えられます。循環口の内部に髪の毛や水垢が詰まり、正しく機能していないといった具合です。

もし、水漏れを確認したら、循環口のフタを外し、内部を確認してみましょう。ゴミが手前に詰まっているだけなら、自分で掃除するだけで症状が改善することがあります。専用ブラシなどで、ゴミを取り除いてください。

掃除をしても症状が改善しない場合は、配管奥深くにゴミが詰まっているか、別に原因がある可能性が高いです。配管の構造によっては、取り外して奥まで掃除できるタイプもあります。

自力での掃除が難しいときは、水回り業者に点検をしてもらってください。

異臭を感じる

循環器から直接異臭を感じたら、故障している可能性が高いです。異臭の場合も内部にゴミや汚れが溜まっていることが原因。水漏れと同じく、フタを外して内部を確認してみましょう。

ただし、鼻を刺すようなガスの臭いを感じたときは要注意。給湯器からガス漏れが起きている可能性があります。ガスを直接吸い込むのはかなり危険なため、すぐに浴室を換気してください。臭いが強い場合は、家全体の窓も開けておきましょう。

本当にガス漏れしていた場合は火災などにもつながるため、迅速にガス会社や消防に連絡してください。

お湯が温まらない

お湯が温まらないときも、循環口が詰まっている可能性があります。ゴミなどにより、給湯機能がうまく働いていません。ただし、ときには給湯器本体に異常があるときもあります。

見分けるポイントとしては、まず給湯器のランプを確認しましょう。とくに異変を示す点滅などがなければ、循環口側に問題がある可能性が高まります。試しに循環口の清掃をしてみてください。

清掃をしても症状が改善しない場合は、素直に業者に点検を依頼しましょう。

給湯器にエラーが出る

給湯器の種類によっては給湯設備に問題がある場合、エラーが出るようになっています。循環口に異常があってもエラーが出る機種もあるので、念のため給湯器を確認してみましょう。

もし、給湯設備の故障を示すエラーが出ていた場合は、循環器のフタを外して内部を確認してみてください。とくに異変がなければ、配管内部に問題があることが多いです。

念のため給湯器の使用を中止し、他の症状と同じく業者に点検をしてもらってください。

使用から10年以上経過している

取り付けから10年以上経過しているときは、循環口の耐用年数を過ぎている可能性があります。現状の使用に問題はなくとも、遅かれ早かれ不具合がでることが多いです。

できれば、早い段階で業者に劣化具合をチェックしてもらったほうがいいでしょう。給湯器、浴槽も10年以上使っているときは、同様に耐用年数を過ぎている可能性が高いです。場合によっては大がかりなリフォームが必要なときもあります。

入浴設備が古い場合は、どこかのタイミングでまとめて点検してもらいましょう。

循環口の交換を依頼するときの注意点

循環口の交換は故障個所によっては資格が必要なため、最初から業者に依頼すると安心です。ただし、なかには悪徳業者も存在するため、注意が必要。

以下では、業者選びの際に気をつけたいポイントを解説していきます。

即日で点検してくれる業者に頼もう

循環口の交換を依頼するときは、必ず即日で対応してくれる業者を選びましょう。循環口が壊れたままだと、浴槽が十分に使えず入浴に支障が出ます。生活に大きく関わるため、対応が素早い業者がベストです。

対応が遅い業者はユーザーのことを考えておらず、悪徳業者の可能性が高いといえます。たとえ、価格が安くとも依頼しないほうが無難です。施工不良のリスクもあり、再び循環口に異変が出ることもあります。

後々のトラブルを避けるためには、必ず即日対応をしてくれる業者を選んでください。

破損状況を細かく説明してくれるか確認

業者を呼んで循環口の点検をしてもらったら、破損状況を細かく聞きましょう。優良業者であれば、具体的に故障の原因、劣化具合などを説明してくれます。何の説明もない場合は、交換を一時待ったほうがいいです。

具体的なことに言及しない業者は、問題のない箇所も交換して料金を上乗せすることがあります。見積もりを出してもらうなら、念のため根拠を聞いて判断したほうがいいでしょう。

くれぐれも業者の対応に疑問を抱えたまま、交換を依頼しないようにしてください。

給湯器本体の交換を提案されたら要注意

循環口だけではなく、給湯器本体の交換まで提案されたときはより注意が必要です。先に続く形ですが、給湯器が故障したと見せかけて、割り増し請求を狙っている可能性があります。交換を強く推してくるようであれば、不信を抱いたほうがいいです。。

優良業者であれば、本当に給湯器が壊れていても、最終的な判断は依頼者に委ねてくれます。なかには他の業者に交換したほうが安いと提案してくれることもあるでしょう。

トラブルを避けるためには、業者の話を冷静に聞くことが大事です。

浴槽の循環口の手入れ方法

浴槽の循環口は普段から掃除することで、故障のリスクを減らすことができます。こまめに掃除をすれば、浴槽の衛生面も保つことができるので、意識して行いましょう。

以下では、循環口の具体的な手入れ方法を解説していきます。

定期的にフィルターを洗う

循環口の手入れの基本は定期的にフィルターを洗うことです。循環口は基本的に配管内部にゴミが逆流しないようにフィルターがついています。長年放置すると、ゴミによる詰まりで給湯設備が故障するので気をつけましょう。

フィルターは取り外して水洗いするだけなので、誰でもカンタンに手入れができます。水圧でも落ちない汚れがあるときは、使い古した歯ブラシで磨くのがおすすめです。

フィルターを洗う間隔は長くても半年に一度。毛量が多い人は、月に1回程度は抜けた髪が詰まってないか確認したほうがいいでしょう。家族の人数が多い場合も同様です。

面倒だからとフィルターの手入れを怠ると、故障のリスクが高まるので、必ず定期的に洗ってください。

入浴後は早めに排水する

入浴後はできる限り、早めに排水しましょう。入浴後にお湯を貯めたままだと、皮脂や洗剤が固まって水垢となります。水垢は循環口が詰まる原因となるため、水垢が付着しない環境にしておくことが重要です。。

できれば、入浴後はすぐに排水を行い、浴槽全体を水で洗い流しましょう。事前に湯船に浮いた髪の毛などを取り除いておけば、排水溝の詰まりを防ぐこともできます。排水をしておけば、翌日の浴槽掃除もラクです。

循環口の故障を防ぐには、必要以上に浴槽にお湯を貯めないようにしてください。

お風呂用洗剤の種類に気をつけよう

循環口の故障を防ぐには、お風呂用洗剤の種類も気をつけましょう。循環口に取り付けてあるゴム製のパッキンは、塩素系の洗剤で傷んでしまいます。パッキンが劣化すれば、配管に水が逆流することもあるので気をつけてください。

もし、どうしても塩素系の洗剤で浴槽を洗うときは、循環口周りを避けるようにしましょう。循環口周りには別途、塩素以外の洗剤で洗うようにしてください。先に解説した入浴後の排水が面倒な人は、残り湯を利用する配管用洗剤を使うのもおすすめです。

循環口を劣化させないためには、洗剤を使い分けるように工夫してみましょう。

給湯器が壊れないように循環口を点検しよう

循環口の交換費用、故障を見分けるポイントなどを解説してきました。循環口は給湯器からつながる大事な設備。循環口の異変を放置しておくと、給湯器本体にまで影響を及ぼします。

給湯設備を守るためにも、循環口は普段からこまめに掃除を行いましょう。また、異変を感じたらすぐに点検を依頼することが重要です。